宗教は人それぞれの自由だ。しかし、他人を無理に巻き込むものではない。岩手県に住む50代前半の男性(事務・管理/年収150万円)は若い頃に勤務していた会社で、ある宗教の信者から勧誘を受けたという。きっかけは、会社の若手社員が「各部署に出入する営業マン」と年齢が近く「休みに遊びに行ったり飲食する」仲になったことだった。(文:永本かおり)
「自分も呼ばれ、どれだけ素晴らしいかを延々と説かれた」
その営業マンは「事故に遭ったり身内の不幸が重なって落ち込んだときに新興宗教にはまった」という。宗教を信じていても仕事に持ち込まなければいいが、若手社員を勧誘するように。
「自分も呼ばれ、どれだけ素晴らしいかを延々と説かれた」
幼馴染みに僧侶がいた男性は、その新興宗教について「そいつとその両親から色々と聞いていた」という。さらに、歴史も好きだったため矛盾点に気づき、営業マンの誘いを断った。
男性は宗教勧誘を受けたことを周りに相談できずにいたが、若手の1人が上司に相談したことから、若手全員が事情聴取され、
「後日、彼は呼び出され、取引停止か勧誘しないかを選択させられ、勧誘しないと念書を書きそのまま取引継続となったが、彼と遊びに行くことはなくなった」
という。宗教勧誘をきっかけに関係が壊れてしまったようだ。
一件落着したものの、男性の勧誘被害はこれで終わらない。
「その数年後、今度は高校の同級生に同じ宗教の勧誘を受け喫茶店で口論」することに。男性は同様に断ったが、後日、同級生数人から「ヤバいから行くな」と連絡があったという。
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