ケリー・ライカート監督の映画『ファースト・カウ』が12月22日にヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。原作は、これまでケリー・ライカート作品の脚本を多数手がけてきたジョナサン・レイモンドの小説『The Half-Life』。西部開拓時代のオレゴン州で、アメリカンドリームを求めて未開の地にやってきた料理人のクッキーと、中国人移民のキング・ルーが意気投合し、牛からミルクを盗み、ドーナツで一攫千金を狙うというあらすじだ。本国配給はA24。同作は『第70回ベルリン国際映画祭』金熊賞にノミネート。ポン・ジュノ監督は「私には決して真似のできないものであって、とてつもなく、うらやましい」と語った。映画の冒頭にはウィリアム・ブレイクの言葉「鳥には巣、クモには網、人間には友情」が引用されているという。