ブラック企業に勤めていると運気が下がるのだろうか。悪いことが続いたという男性の投稿を紹介したい。(文:谷城ヤエ)
約20年前に中古ゲームショップに勤務していたという50代前半の男性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収)。そこは「身体的にも精神的にも破壊されるブラック企業」だったそう。
「その会社は当時でも誰でもビックリするくらいの薄給で、私は当時店長で給与は月13万8000円でした。基本給12万3000円、役職手当1万円、皆勤手当5000円。保険・税金等が天引きされるので、手元にはほとんど残りません。ボーナスなんてもちろんありません」
今より最低賃金の低い20年前の話とはいえ、それでも月給13万円台はきつい。生活するのに一苦労だろう。そのため、
「どれだけ薄給かはご理解頂けると思います」
「しかも残業代・休日手当も当然ありません」
とこぼした男性。だったら有休を消化するしかないと考えたが「1時間たりとも代わりの人員は増やせない状況」で、結局、男性も他の店長たちも有休を使うことができなかったようだ。
繁忙期の前後1か月は休日ナシなんて当たり前
この中古ゲームショップは普段は暇だったが、繁忙期の忙しさはすさまじいものだったという。
「なのに社長による人件費削除が企業理念であるかの如く、繁忙期に人員を増員することができない環境でした。ですので、足りない人手は当然店長にしわ寄せが来ることになり、繁忙期の前後1か月は休日ナシなんて当たり前」
「真っ当な企業戦士がいる会社ならば、彼らが率先して問題解決に向け努力してくれるのが優良企業ですが、ここは人件費削除が企業理念のブラックパーティなのでそれ自体が問題ではなくなります」
と、ここからゲームになぞらえる男性。
「人手不足を補うため上司(課長)にヘルプを要請すると、『俺様の休日を減らすな』という信じられない理由で戦闘から逃げるスタイル。上司(課長)には代休というアイテム(制度)があるにも関わらず、100%ヘルプには応じてくれませんでした」
「戦闘から逃げる戦士は上司(課長)だけではなく社長も然り。年末年始の超繁忙期に社長へヘルプ要請すると、『年末年始は親族の集まりがあるので行けない』と、こちらも当たり前のように戦闘回避。もちろん私にだって親族の集まりはありますよ。さすがブラックパーティ、給料未払いなんか些末なこと。そんなことよりもっと無給で働け!と」
ヘルプ要請に全く耳を傾けない上司にうんざりした様子。
「さらに社長は続けて『ボクは社長だよ?社長が現場に立つなんてありえない!』と激高される始末。ちなみに上司(課長)も社長も現場には立てるスキルは持ち合わせています。取締役に要請するのははばかられたんですが、超多忙なので人手不足はぜひとも避けたいところで、それを見込んでのヘルプ要請だったんですが、これも安定の拒否」
「一体誰の会社なんでしょうか?」と不満を漏らす男性。そんなある日、事件が起きた。
【後編に続く】