2023年のGTワールドチャレンジ・アジアで、BMW M4 GT4を走らせクラスチャンピオンを獲得したYZ RACING with BMW M Team Studie。チームの母体である兵庫県西宮市のY'z ONEは9月27日、株式投資型クラウドファンディングサービス『FUNDINNO(ファンディーノ)』を使った投資申込の受付を開始することを発表した。モータースポーツ界でどちらも知名度を上げている両者の試みはどんなきっかけで始まったのか、そしてこのサービスを使ってY'z ONEはどこを目指していくのか、ファンディーノの大浦学代表取締役COO、そしてY'z ONEの片野田洋介代表取締役に聞いた。
■株式投資型クラウドファンディングサービスとは? ファンディーノは、2023年からスーパー耐久シリーズST-Zクラスに参戦するAudi Team Hitotsuyamaをサポートしている。車名もズバリ『ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMS』となっているが、『フェアに挑戦できる未来を創る』をコンセプトに、ベンチャー企業を投資で応援することができる、株式投資型クラウドファンディングサービスだ。
また規制緩和にともない、ファンディーノでも大口投資家をいかに獲得していくか、認知を広げていくかが重要になりつつあるという。そこで参入したのがモータースポーツ。「我々もテレビCMを富裕層向けに変えていったりしていますが、メディアミックスという意味でも、そういった人たちがいるコミュニティに当てていくのが重要だと思っています」と、社内の関係性からAudi Team Hitotsuyamaへのサポートが実現し、実際にモータースポーツ界にもその名が知られるようになった。
Audi Team Hitotsuyamaとは現在も目的を同じくしており、モータースポーツ界を変えるべくさまざまな取り組み展開。さらに多くの企業にもぜひモータースポーツ界に参入して欲しいという。
そして、Y'z ONEの事業拡大は当然モータースポーツ活動のステップアップにも繋がってくる。YZ RACING with BMW M Team StudieはBMWモータースポーツの活動を担うチームに成長しており、片野田代表は「今後チームを強化していきたいと思っていますし、あるプロジェクトを現在検討中です。また2025年に向けてもさらに上のカテゴリーを目指しています」と語った。