2023年10月18日 10:11 弁護士ドットコム
飲食店では大小トラブルが起こりがちです。弁護士ドットコムが公式LINEで「飲食店での理不尽な体験」について意見を募集すると、男女の盛り付け量の違いや店独自のルールなど、様々な体験談が寄せられました。どのような理不尽があったのか。その一部をご紹介します。
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寄せられた声を、飲食店の種類別にみると、最も多かったのはラーメン屋でのトラブルでした。ネットでは度々ラーメン屋のトラブルが話題になりますが、それだけ身近な飲食店でもあるからなのでしょうか。
皆さんが腹を立てていたのが、ラーメン屋の謎ルールでした。
たとえば「アブラ」「ニンニク」と、トッピングや麺の量・硬さなどを指定する店に対しては「ローカルルールが多すぎる。慣れれば大したことはないが、あれでは女性客が遠のくのも当然」と、不満の声が寄せられました。
他にも、「仕事の電話が入り携帯電話を耳に当てながら外に出ると、すかさず片付けに来て、食事中のラーメンがなくなっていた」という体験。また「中華そばと餃子を頼んだところ冷めて麺も伸びたものが提供されたため、全部作り直してもらったら会計で2食分請求された」という声もありました。
トラブルが多いように見受けられるのは、そもそもラーメン屋が多いからなのか。あるいは”初見殺し”とも言える独自のルール設定など、揉める要素が多いからなのか。改めてその理由を知りたくなる結果でもありました。
複数の声が寄せられたのが、「女性だからと勝手に料理の量を少なくされた」という体験談です。
ある女性は「私はよく食べる方なので、定食屋のランチで、女性だとご飯を勝手に小盛りにされているのが、腹が立ちます。それなら一言聞いてくれたらいいのにと思います」といいます。
また別の女性は、夫婦で食事に行った際に、明らかに差をつけられたことがわかったそうです。
「値段が同じであるにも関わらず、女性の方のオムライスだけが、極端に小盛りに。女だからと小食と決めつけんなや!」と憤りを露わにしました。そのお店は行きつけでしたが、それ以後、足を運ばなくなったそうです。
また、少食だという決めつけから量を減らされてしまうのは、女性だけではありません。
ある人は、家族でイタリアンレストランを訪れた際、全員味違いのスパゲティを頼んだところ、子どもの注文したスパゲティだけ半量にされました。店側に抗議すると「残されたら困る」との理由を説明されたそうですが、メニューに表記もなく、半量なのに全額払わされたことに納得がいかない様子です。
店側の事情としては、それまでの経験から「女性や子どもは少食だから、食品ロスをなくすために、盛り付けはあらかじめ少なくしよう」となったのかもしれません。
しかし、そうであったとしても、料金に差をつけたり、せめて一言「少なくしますか?」と声をかけるなどの対応をしていれば、トラブルを防ぐことができたのでしょう。
他にも、いくつか紹介します。
「私はそれほど空腹ではなかったので、1品頼んでシェアしようとしたら、2人で来たからには2品以上頼めと言われ、イヤなら出て行けと言われた」
「食べ放題の料理の注文は1回1品。混んでいて料理が来ない」
他にも、「飲みにいく時は毎回緊張感があります」というルールの多い居酒屋についての情報も寄せられました。その店では「お酒が飲めない人は来るな」「他店で飲食してきた人お断り」「お酒のノルマは3杯以上」など細かく決まっているといいます。
しかし、情報を寄せた方は、何度も行っているとのことで、この店はその独特さもあわせて客に支持されているのでしょう。店側がそのルールを入店する前の段階から客に対して明確に示しているかどうかで、トラブルの発生は防ぐことができるとも言えそうです。