Text by CINRA編集部
ドキュメンタリー映画『映画の朝ごはん』が11月10日からキネカ大森を皮切りに全国で順次公開される。
同作ではおにぎり2個、おかず1品、沢庵が透明フードパックに入ったシンプルな「おにぎり弁当」で知られ、長年にわたって映画やドラマの撮影現場で愛される弁当屋「ポパイ」にフォーカス。おにぎり弁当ができるまでの工程や、ポパイがどのような経緯で撮影現場の弁当受注に注力するようになったのか、ポパイで大量の弁当を日々発注する制作部メンバーによる影の努力が明かされる。
ポパイの思い出を証言するのは黒沢清、樋口真嗣、瀬々敬久、山下敦弘、沖田修一やスタッフたち。新人だったころの裏話や時代と共に変わっていく業界の姿、コロナ禍による撮影スタッフたちの戸惑いの日々などが語られる。ナレーションは小泉今日子。
場面写真10点とポスターも到着。ポスターはポパイのおにぎり弁当、「缶茶」の愛称で知られる黒い缶のウーロン茶、店名入りの割り箸にフォーカスしている。
東京・練馬区に店を構えるポパイは40年近く続く老舗。東映大泉撮影所に先代社長の知り合いがいたことから弁当を卸すようになり、映画やテレビ番組のロケ隊に朝ごはんを届けるために毎日深夜0:00から少人数で手作り弁当を作っている。
©ジャンゴフィルム