効率よく仕事をするために、職場でデジタル化を加速させた経験はあるだろうか。キャリコネニュース読者からは、デジタルトランスフォーメーション(DX)やデジタル化に関するエピソードが多く寄せられている。今回は製造業で働く人からの回答を厳選し、どのようなデジタル化を進めたのか、そのエピソードを紹介したい。(文:林加奈)
このデジタル回覧板に数百万を投資したが3年で廃止
デジタル化の代表例として挙げられるのが「ペーパーレス化」だ。30代前半の男性(東京都/エンジニア【機械・電気・電子・半導体・制御】/製造業/従業員数1001人以上)は、紙の申請書がウェブサイトからの入力になったというが、
「その後は申請ルートに従い、デジタル判子が押されていき、最後はA4で印刷されて担当部署に出されるという仕組み…このデジタル回覧板に数百万を投資して購入し3年で廃止されるという見る目のなさ…」
と、デジタル化失敗に終わった顛末を綴る。
30代後半の男性(東京都/素材・化学・食品・医薬品技術職/従業員数1001人以上)は、
「紙媒体のデジタルデータ化、製造指令書のデジタル統合、SDS(安全データシート)作成ツールの世界拠点すべてのツール統合などを行い、一本化の過程で整合ミスで結局手入力で対応している。システムを段階的に併合しているため、都度都度対応が必要で、システム移管を渋らずに新規で作り直した方が早かった」
と、こちらもデジタル化がうまく進まない現状を綴っていた。
※キャリコネニュースでは「職場のデジタル化、DXの失敗or成功エピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/27RCED2S