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2023年F1第18戦カタールGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

2023年10月16日 23:50  AUTOSPORT web

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2023年F1第18戦カタールGP表彰台
 2023年F1第18戦カタールGPの決勝レースで優勝~5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝~5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)だ。

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=5位(57周/57周)
 手が届く範囲で最善の結果を残せたと思う。カルロスが出走できなかったこともあって、今日はダメージリミテーションのレースになった。とにかく無事に完走する必要があり、ドライビングの面でも少しマージンを残さざるをえなかったんだ。マクラーレンが速いだろうとは思っていたが、今週末の彼らの速さは予想を超えていた。メルセデスのペースも良かったし、おそらくジョージ(・ラッセル)は限界までプッシュしてはいなかったと思う。

 身体的には、僕のキャリアを通じて一番キツいレースだった。それにはいくつかの理由があった。まず気温がとても高かったこと。そして、3ストップになったために、レースの全周回を予選のようなペースで走らなければならなかったことだ。結果として、高速コーナーで体にかかる負担が、いつもよりずっと大きかった。

 次はトリプルヘッダーになる。特にコンストラクターズ選手権での戦いに関して、いいかたちでシーズンを締めくくれるように、できることは何でもするつもりでいるよ。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=4位(57周/57周)
 ターン1でのインシデントは、僕もルイスも決して意図して起こしたわけじゃない。今のF1マシンは視界がとても悪く、バトルをしている時は特に見えづらい。大きなブラインドスポットがあるんだ。僕たちはお互い、相手をとても尊重している。この一件を乗り越えて、さらに強くなれると思う。

 今週末から得られるポジティブな点はたくさんある。今の僕たちの目標はコンストラクターズ選手権2位を獲得することであり、今回、フェラーリよりも多くのポイントをつかむことができた。ペースもかなり強力だったから、シーズン残り5戦に自信を持って臨むことができるだろう。

 今回のグランプリは信じられないほど厳しくて、僕が今まで出場したレースのなかで、最も身体的にきついレースだった。オーブンの中にいるみたいに暑かったんだ。チェッカーフラッグを受けた時は、本当にうれしかったよ。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラワン・チーム)
決勝=3位(57周/57周)
 最初から最後まですごいレースだった。オープニングラップがうまくいったよね。昨日、ワイドになったミスから学習した。タイトに行こうと思い、それが良い結果につながった。

 スタートを決めた後、ずっとペースの面でも好調だった。今日が一番ペースが良かったと思うからハッピーだよ。ストレスが大きく、暑くて、汗だくになって、少し疲れたけれど、チームのために素晴らしい仕事ができた。3戦連続で表彰台だ。1.8秒のピットストップもすごかったね!

 今日は3回ストップで走らなければならなかったために、身体的にかなりきつくなった。通常よりプッシュして走ったからだ。最終スティントでは、全開で走り続けたよ。今まで経験したなかで、一番ハードなレースのひとつだ。でも素晴らしい挑戦ができた。オスカーにはおめでとうと言いたい。

 僕たちをこのポジションに導くために信じられないような仕事をしてくれたチームに感謝する。

■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラワン・チーム)
決勝=2位(57周/57周)
 ものすごくハッピーだ。ターン1はうまくいったよね。レース前のゲームプランにあった動きだった。ペースもとても良かった。

 間違いなく、人生で一番ハードなレースだった。暑いなかで、常に全開でプッシュしていたからだ。57周すべてを予選のように走った。それをやりきったと感じるよ。とても良いレースができた。

 ランドと僕に、この素晴らしいマシンを用意してくれたチームに感謝する。このマシンによって、前より一貫して上位で戦えるようになった。今日は戦略的な判断もとてもよかったし、ピットストップの出来も最高だった。過酷なコンディションだったけれど、すべてをうまくまとめ上げることができた。最高の一日だ。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=1位(57周/57周)
 とても良いレースをした。僕にとって良かったのは、ファーストスティントで強さを発揮し、タイヤをうまく使えたことだと思う。終盤のピットストップで時間がかかったため、チェッカーフラッグを受けた時点で、(後ろの)マクラーレン勢とのギャップはかなり縮まっていた。でも彼らが週末を通して速かったのも確かだ。

 今回は(安全面により)3回のピットストップが義務付けられた。そのため、マシンの最大のパフォーマンスを披露することができなかった。僕たちのマシンは本来タイヤにとても優しいんだ。とはいえ優勝できたのだし、それが一番大事なことだけどね。

(土曜日のスプリント終了時点で)タイトルを獲得したけれど、勝ちたいという気持ちは今も変わっていない。毎週末、マシンのパフォーマンスを最大限に引き出して、戦い続けていきたい。

(今回、タイヤ1セットあたり使用できる周回が18周に制限されたことについて語り)僕としては、ピットストップを強いられるのではなく、タイヤの状態において可能な限り長くプッシュできるレースの方が好きだ。僕たちは、タイヤに優しくなるようマシンを設計している。それが通常は僕たちの長所なのだが、今日はそれを100パーセント活用することができなかった。