いくら目上の人でも、必要以上に上から目線で来られるとイライラしてしまう。福島県の40代前半の女性(年収100万円)は学生寮で食事を作る仕事をしていたとき、10歳以上年上の先輩の言動に日々ストレスを感じていたそうだ。
「入社して3か月くらい経ち、私が仕事に慣れてきた頃、(先輩は)私が作業しているところをじっと見て、『○○ちゃんも使えるようになったねぇ……』としみじみ。褒めているつもりなのかもしれないけど、まったく嬉しくありませんでした」
女性は調理師資格を持っているが、その先輩は持っていなかった。先輩とはいえ無資格者から「使えるようになった」扱いされ、女性は複雑な気持ちだったに違いない。(文:福岡ちはや)
「私は誰よりも仕事ができる」と自信満々の先輩
先輩の人柄について、女性は「『私は誰よりも仕事ができる』と思っているのが見てわかるくらいに自信満々です」と語る。
また先輩は、女性のことを「○○ちゃん」と子どもみたいな呼び方で呼び、口癖のように「○○ちゃんは知らないだろうから教えてあげる」と言っていたそうだ。しかし上から目線の割に、先輩の教えは女性にとって身にならないことばかりだった。
「だいたい調理法ですが、そこで教えてもらったことは料理をする人なら常識のものでした。お米はといだ後になるべく冷たい水に浸水させるとか、根菜は水からゆでるとか。あえて笑顔で『あーやってますー。そうするとより美味しいですよねー』とわざとらしく明るく応えていました。内心『常識でしょ』と冷めていましたが」
女性は先輩から「そんなやり方、ダメでしょ!どこで習ったの!」と大声で注意されたこともあったという。しかし、女性が「調理師試験で勉強したことです」と伝えると、先輩はバツが悪かったのか、黙り込んでしまったそうだ。
こうしたことが続き、我慢の限界を迎えた女性は上司に相談。その結果、女性は学校給食の現場へ異動が決まったのだが、このときの先輩の反応も相変わらずの上から目線だった。
「その人は学校給食の経験がありませんが、『大変だよぉー。大丈夫ぅ?』とさんざん脅されました。やったこともないのに脅す意味がわかりませんでした。(中略)同じ会社なので講習会などでたまに会いますが、いまだに『大丈夫なのぉ?』と言われています」
「その人と離れられて清々しました」という女性だが、「同じ会社だから、また一緒に働く可能性がゼロではないのが怖いです。もう二度と一緒に働きたくはありません」とこぼす。女性が先輩と職場が被らないことを祈るばかりだ。
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