昨夜から早朝まで降り続けた雨の影響で朝のウォームアップ走行はウエットとなるも、天候は急速に回復し、決勝は好天の下で開催された。好スタートを切ってレースをリードしたのは榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)だった。そして荒川、高橋裕紀(JAPAN POST HondaDream TP)、國峰啄磨(TOHO Racing)の3台が激しい2位争いを展開しながら榎戸を追いかける。
これで単独トップに立ったのは荒川。高橋裕紀、高橋巧(JAPAN POST HondaDream TP)がチームメイト同士で熾烈な2位争いを開始する。8周目、高橋巧が荒川との差を詰めて背後につけ、高橋巧はスプーンカーブでトップに浮上。それにより高橋巧がトップ、荒川が3位でチェッカーを受けることができれば、高橋巧にもチャンピオン獲得の可能性が残されているという状況だった。
■渡辺一馬/Astemo HondaDream SI Racing(決勝:2位) 「いろいろありすぎて疲れました。僕は3連覇させてもらって、ST600のチャンピオンを合わせて4回目ですが、今回が一番苦しくて長いシーズンに感じました。いろいろなことがあった年をこうしてチャンピオンで終えられたことはうれしいですが、あまりにもいろいろありすぎました」