序盤こそ各陣営とも持ち込みタイヤのウォームアップに苦心するような状況が続いたものの、日差しの戻ったコース上はみるみるドライアップが進み、最終的にGT500占有走行までにクラス最多周回となる34周を走破した37号車Deloitte TOM’S GR Supra(SW:9kg)が1分32秒548のトップタイムを記録する。
背後には16号車ARTA MUGEN NSX-GT(SW:37kg)、19号車WedsSport ADVAN GR Supra(SW:27kg)が続くと、4番手の1号車MARELLI IMPUL Z(SW:32kg)を挟んで、この週末でクラス唯一の燃料リストリクター“1ランクダウン”の措置が残る3号車Niterra MOTUL Z(SW:51kg/搭載バラスト:34kg)が5番手で良好なラップペースを示し、選手権上の直接ライバルである6番手の36号車au TOM’S GR Supra(SW:49kg)に先行するなど緊迫度の高まる内容に。
これで決したかと思われたその背後から、待機組としていたGRスープラ勢が軒並みタイムアップを果たし、19号車WedsSport ADVANが1分32秒132でコントロールライン通過時点で3番手、さらに14号車ENEOS X PRIME山下健太が1分31秒900で2番手、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraの関口雄飛が1分32秒061で3番手と、ここでトヨタ陣営が1-2-3構築の速さを披露する。
最終的に38号車ZENT CERUMO GR Supraを含む5台がQ2進出を決めたのに対し、序盤はカットライン上にいた選手権首位のニッサン陣営3号車は、同ランク2位の36号車au TOM’Sとともに惜しくもバンプアウトの9番手へ。ホンダ陣営は100号車、16号車ARTA、そして昨季はこのオートポリスの土曜午前にクラッシュを喫しながら、午後は手負いのポールポジションを得た17号車の3台が挑む構図となった。
以降、フロントロウ2番手に19号車WedsSport ADVANの阪口晴南が続き、以下39号車DENSO中山、14号車ENEOS X PRIME大嶋和也までが1分31秒台後半を記録し、5番手37号車Deloitte TOM'Sまで4台のGRスープラが並ぶグリッドに。17号車Astemoを挟んで38号車ZENT立川は7番手、GT500初の予選アタックとなった木村偉織の100号車STANLEYが8番手となっている。