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ホンダ、日本GPに続き好調のM.マルケスが6番手発進「フィーリングもよく快調に走ることができた」/第15戦インドネシアGP初日

2023年10月14日 07:10  AUTOSPORT web

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マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)/2023MotoGP第15戦インドネシアGP初日
 マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催されている2023年MotoGP第15戦インドネシアGP。10月13日にMotoGPクラスのプラクティスが行われ、レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは6番手でQ2ダイレクトイン。ジョアン・ミルはセッション終盤に転倒を喫し19番手となった。

 また、日本GPで走行復帰したアレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)は21番手、日本の中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は17番手となった。

 3連戦の初戦となるインドネシアGP。走行初日は、朝から30度を超える猛暑の中でスタートし、午前中に行われたフリー走行1回目では、気温が32度まで上昇。午後のプラクティスも32度と、インドネシアの強烈な日差しと暑さがライダーたち苦しめた。

 レプソル・ホンダ・チームのライダーたちは両セッションとも集中力を切らさず、走行時間をフルに活用し、周回するごとにラップタイムを短縮。他のラウンドと同様にインドネシアGPのプラクティスもラスト5分間で一気にタイムが上がり、最終盤の戦いでポジションが確定した。

 マルケスはFP1、プラクティスともに、RC213Vのセットアップとフィーリングの向上に努めると着実に前進し、1分31秒106のベストタイムをマークした。昨年のグランプリではレースウイークを通じて苦戦したが、今回のトップ10圏内をキープした走りにマルケスは驚きを隠せず、プラクティスを6番手で終えたことに満足していた。

 ミルはFP1からプラクティスにかけて1.304秒タイムを更新し、今グランプリもポテンシャルの高い走りをみせる。プラクティスではトップ10を視野に入れたが、セッション終盤に転倒を喫して19番手にとどまった。ミルにケガはなく、土曜日の走行に向けて気持ちを切り替えている。

 LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は、午前中のフリー走行1は13番手とまずまずのスタートを切り、プラクティスでもタイムを短縮したが、ポジションは17番手にとどまった。

 課題はこの数戦抱えているバランスの悪さで、リヤにソフトタイヤを装着したときにより顕著になっている。明日のFP2と予選ではさらにセットアップを進め、スプリントでも改善に努めていく。

 LCRホンダ・カストロールのアレックス・リンスは、前戦日本GPで一度は復帰するも右足の状態が完全ではなかったため、初日の走行を終えたところでレース出場をキャンセル。1週間のインターバルを経て行われたインドネシアGPでは、FP1とプラクティスをしっかり走り切った。

 現状でのベストを尽くしたリンスだったが、完ぺきな走りにはほど遠い状態で、回復にはまだ時間がかかりそうだ。プラクティスでは21番手も、2週間前の日本GPよりフィーリングは改善している。


■マルク・マルケス(プラクティス:6番手)
「Q2にストレートで進出できると思っていましたが、予想以上に順調だった。昨年はこのサーキットでかなり苦戦しましたが、今年はフィーリングもよく、終日快調に走ることができた。今大会からレースが連続するので、昨年のクラッシュのことを考えて、少し慎重になっていたよ。明日の目標はひとつでも上のグリッドを獲得することです。明日はどんなステップを踏めるのかを見てみようと思う」

■ジョアン・ミル(プラクティス:19番手)
「今日は改善の一日だった。FP1で試したベースセットは僕達が求めていたものではなかったが、午後はいい方向に一歩踏み出すことができた。すべてがうまく機能して、特にユーズドタイヤのフィーリングはとてもよかった。1本目のアタックではコース上でマルケス選手に追いついてクリアラップが取れず、2本目の最初の2周はイエローフラッグが出てアタックできなかった。その後、最終ラップはいいタイムを刻めていたし、トップ10に入れると思ったが、最終セクターで転倒してしまった。残念な結果だが、明日はもっといい走りができると思っている」

■アレックス・リンス(プラクティス:21番手)
「今日はコースを学び、さまざまなタイヤを試した。一日ですべての情報を収集するのは大変だよ。このサーキットはブレーキングポイントがかなりハードなので、少し苦労した。セットアップを変えれば改善できることがわかったので、土曜日の予選とスプリントでどうなるかみてみたいね」

■中上貴晶(プラクティス:17番手)
「今朝はフィーリングがとてもよく、新しいコースにうまく適応することができました。体力的にはかなり厳しいサーキットですが、レイアウトはすばらしいと感じました」