そして、テスト販売で購入したユーザーの約90%が今後の購入意欲を示したという「Vuse Go」がさらにパワーアップ。「Vuse Go 700」となり、8月21日より日本市場に満を持しての投入となった。このタイミングで「Vuse Go 700」が本格投入された理由、そして今後の展望について、製品の特徴とあわせて、日本における「Vuse Go 700」のキーマン2人に話を伺った。
そして、購入者のフィードバックを細かく見ていくと「もっとパフ(吸引)数が欲しい」「もっと味わいのラインナップがあれば」といったコメントが多く、そういった購入者の声を参考に、「Vuse Go」をパワーアップした製品が、「Vuse Go 700」となっている。
○■「Vuse Go 700」の特徴
4月にテスト販売が行われた「Vuse Go」は、ミント・アイス、ブルーベリー・アイス、スイカ・ベリー、クラシック・レギュラーといった4つのフレーバー、500パフ(吸引)の使い切りタイプ。8月から本格発売となった「Vuse Go 700」は、ミント・アイス、グレープ・アイス、グリーン・アップル、ブルーベリー・アイス、スイカ・アイス、マンゴー・アイス、ストロベリー・アイス、そしてクラシック・レギュラーの8フレーバーと2倍に増強。パフ数も500から700と引き上げられつつ、価格は据え置きの980円で提供されている。
「Vuse Go 700」はフレーバーだけでなく、デバイス本体にも様々な工夫が追加されている。まず大きく変わったのはマウスピースの形状。こちらは、グローバルでも口当たりの評価の高かった新型マウスピースが採用されている。さらに、底面には「エアフローコントロール」と呼ばれる呼気調整機能を搭載。ON/OFFスイッチの位置を変えることによって、吸い込みレベルを二段階で調整することができる。なお、ON/OFFスイッチの位置については「フレーバーをしっかりと味わいたい場合は真ん中がおすすめ」と松本氏。さらに、円柱だった本体をダイヤモンド形状にすることによって、転がりを防止しているほか、手に取ったときのフィット感も向上させるなど、細かなユーザビリティまでケアしたデザインとなっている。
「Vuse Go 700」の特徴について、パシャ氏は「加熱式たばこの場合は、デバイスだけでなく、たばこスティックも必要となります。しかし、この『Vuse Go 700』は、箱を開けたらすぐに吸えますし、充電も不要。このシンプルというコンセプトと豊富なフレーバーが人気の裏付けの一つになると思います」と強調する。
BATでは、「Vuse Go 700」のほかにも、紙巻きたばこはもちろん、その代替製品として加熱式たばこの「glo」やオーラルたばこの「VELO(ベロ)」など幅広い製品を展開している。これらの代替製品と「Vuse Go 700」は、決して競合ではなく、共存できると断言するパシャ氏。「消費者はひとつの商品、ひとつのブランドではなく、マルチプロダクト、マルチブランドを選び、楽しんでいます。実際、それぞれの製品特徴が異なっていますから、そのときの気分や場所、機会によって使い分けられる」と共存の可能性を示唆する。
「私達のお客様はテクノロジーを好む方が多く、『Vuse Go 700』の販売をAmazonで行っているのも、それがひとつの理由」というパシャ氏は、「最近は、できるだけ時間を無駄にしたくない方が多く、ポチッとクリックして、翌日には配送されるような手軽さが受ける」と分析する。消費者とのコミュニケーションにおいても、SNSの利用を重要視し、インスタグラムのアカウントを作成したという。