グレシーニ移籍のM.マルケス、1年型落ちのドゥカティ機に「適応させなければならないことはわかっている」
2023年10月12日 18:00 AUTOSPORT web
レプソルをスポンサーにつけたマシンで、Moto3とMoto2でチャンピオンに輝いたマルケスは、2013年に最高峰クラスに昇格。MotoGPクラスでのチームはレプソル・ホンダ・チームで、ロードレース選手権のキャリアではこれまでオレンジのマシンを駆っていた。
デビューイヤーの2013年から2015年を除き2019年まで6度の王者に輝いたが、2020年の緒戦で上腕骨を骨折。復帰まで時間がかかったことや、ドゥカティ勢の躍進とホンダが苦戦したことなどが重なり、2023年10月4日にHRCとの契約を1年残す形で早期終了することで互いに合意したと発表した。
そして今回、2024年はグレシーニ・レーシングMotoGPに移籍して、心機一転ドゥカティ・デスモセディチGPを駆ることが明かされた。チームメイトは、弟のアレックス・マルケスだ。
プレスリリースにはチームオーナーのナディア・パドヴァーニのコメントも下記の通り載っており、2024年は1年落ちとなるデスモセディチGP23を使用することも明らかとなった。
■マルク・マルケス
「この新しい挑戦を楽しみにしている。あらゆる面で大きな変化なので、簡単な決断ではなかった。でも人生には、成長し続けるために快適な空間から抜け出し、自分の腕前を試すことが重要なときもある」
「バイク・チャンスの面では、自分のライディングスタイルでいくつかのことに適応させなければならないことはわかっているし、それは簡単なことではないだろう。しかし、チーム・グレシーニ全体が僕を大いに助けてくれることも確かだ」
「チームのことを知り、一緒に仕事を始めることが待ちきれない。信頼と尊敬を示してくれたナディア、カルロ、ミケーレに感謝したい」
■ナディア・パドヴァーニ
「これはグレシーニファミリーにとって歴史的な瞬間だ。マルク・マルケスが来シーズン、私たちと一緒にレースをすることを選んでくれたことは本当に素晴らしいことであり、これを正式に発表できることを非常に嬉しく思っている」
「わずか1シーズン足らずの間に、私たちは彼の弟（アレックス・マルケス）と本当に親しくなったし、マルクもGP23で最初から競争力を発揮できるポテンシャルを持っていると確信しているので、同じように歓迎する。最後になるが、ファビオ・ディ・ジャンナントニオのプロフェッショナリズムに感謝する。そして私たちは彼のキャリアの継続を全力で祈っている」
