Text by CINRA編集部
音楽劇『テラヤマ・キャバレー』が来年2月9日から日比谷・日生劇場、3月5日から梅田芸術劇場 メインホールで上演される。
今年で没後40周年を迎えた寺山修司。寺山が亡くなる前夜から物語が始まる同作は、目の前に現れた登場人物「死」と寺山の間で「日が昇るまでに、私(死)を感動させられる作品を作る猶予をあげよう」という取引が交わされ、寺山最後の作品を劇団員と共に作り上げるというあらすじだ。
寺山修司役に香取慎吾がキャスティング。成河、伊礼彼方、村川絵梨、平間壮一、凪七瑠海(宝塚歌劇団)らが共演する。演出はデヴィッド・ルヴォー、脚本は池田亮が担当。作中では“あしたのジョー”など寺山作詞の楽曲を生演奏する。
チケットの一般販売は12月16日からスタート。
【デヴィッド・ルヴォーのコメント】
「どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできないだろう」-寺山修司
この作品は、寺山を「再現」することが目的ではありません。それは誰であれ、不可能な事だと思います。イギリスの演出家なら尚のこと、無理でしょう。寺山修司は社会的、または身体的な「のけ者たち」を作品の中心に据えていました。そんな彼は、今の世界をどう思うだろうか?彼の眩しいほどの想像力の灯火は、嵐のような現代において、どれほど奇妙で、滑稽で、とんでもない美しさを我々に見せてくれるのだろうか?このプロジェクトが提案された時、自分にはやらないという選択肢はありませんでした。
【香取慎吾のコメント】
死を迎える寺山修司を演じます。
デヴィッド・ルヴォーさんが奏でる寺山修司に、僕の今をぶつけます。
熱いキャバレーになりそうです。
心燃やして参加します。