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『モダン・タイムス・イン・パリ 1925―機械時代のアートとデザイン』展がポーラ美術館で開催

2023年10月10日 12:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

展覧会『モダン・タイムス・イン・パリ 1925―機械時代のアートとデザイン』が12月16日より神奈川・箱根町のポーラ美術館で開催される。

同展では第一次世界大戦からの復興により工業化が進み、「機械時代」(マシン・エイジ)と呼ばれた1920~30年代のパリを中心に、ヨーロッパやアメリカ、日本における機械と人間との関係をめぐる様相を紹介。

急速に普及した機械へのアーティストによる賛美や反発を、AIが人類の知能を超える「シンギュラリティ」が到来しようとする現代と重ね合わせて見なおすほか、「アール・デコ」の「モダン」な側面に注目し、産業技術や都市の発達という視点から捉える。

あわせて、アール・デコや機械美に影響を受けた大正末期から昭和初期にかけての日本のモダニズムを検証。コンピューターやインターネットが高度に発達し、AIが人々の生活を大きく変えようとする現代において、約100年前の機械と人間との様々な関係性を問いかける。

会場は「機械と人間:近代性のユートピア」「装う機械:アール・デコと博覧会の夢」「役に立たない機械:ダダとシュルレアリスム」「モダン都市東京:アール・デコと機械美の受容と展開」「21世紀のモダン・タイムス」の5つのチャプターから構成。

関連プログラムとして、河本真理(日本女子大学)による講演会が開催されるほか、会期中はB1Fのカフェ チューンにてパリのブランド「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のスイーツプレートを数量限定で提供。

フェルナン・レジェ《鏡を持つ女性》 1920年
油彩/カンヴァス 55.6×38.7cm ポーラ美術館

ラウル・デュフィ《パリ》 1937年
油彩/カンヴァス 4面、各面 190.0×49.8cm ポーラ美術館

《ブガッティ タイプ52(ベイビー)》 1920年代後半-1930年代前半
高55.0×幅73.0×奥行198.0cm トヨタ博物館

ロベール・ドローネー《リズム 螺旋》 1935年
油彩/カンヴァス 300.0×99.5cm 東京国立近代美術館

杉浦非水《東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通》 1927(昭和2)年
リトグラフ、オフセット/紙 91.4×62.2cm 愛媛県美術館[展示期間:2023年12月16日ー2024年3月1日]

《ウォーム歯車機構》 年代不詳
真鍮、鉄、木製台座 高31.0×幅24.7×奥行15.0cm 東京大学総合研究博物館

ジャン・ドロワ《ポスター「PARIS—1924 第8回パリ・オリンピック大会」》 1924年
リトグラフ/紙 116.8×78.0cm 京都工芸繊維大学美術工芸資料館[AN.2679-22]

ロベール・ボンフィス《ポスター「PARIS—1925 アール・デコ博」》1925年
リトグラフ/紙 96.9×62.0cm 京都工芸繊維大学美術工芸資料館[AN.2694-43]

空山基《Untitled_Sexy Robot type II floating》 2022年
繊維強化プラスチック、UV硬化樹脂、アクリル、クローム・スプレー、発光ダイオード、ステンレス 270.0×103.×108.0cm Courtesy of NANZUKA

ムニール・ファトゥミ《モダン・タイムス、ある機械の歴史》 映像 11mins 2010年
Courtesy of the artist and Art Front Gallery, Tokyo Photo:©mounir fatmi

ルネ・ラリック 《香水瓶「ジュ・ルヴィアン」》(ウォルト社) 1929年12月2日原型制作 ガラス(大)高27.8×径8.4cm(小)高7.8×径2.5cm ポーラ美術館
マルク・ラリック《香水瓶「ジュ・ルヴィアン」》(ウォルト社) 1952年以降 ガラス 高28.0cm×径8.5cm ポーラ美術館

ラファエル・ローゼンタール「Into Time」シリーズ、展示風景:「Screen Time」Takuro Someya Contemporary Art、2022年
Photo: Shu Nakagawa ©Rafaël ROZENDAAL