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「店員に聞いたら『そんなもんねぇよ!』とひどい対応。クビにしてくれ」クレーマー客が本社に嘘の報告をして……

2023年10月09日 06:10  キャリコネニュース

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自分本位な人ほど、他人の言動に厳しい傾向にあるのかもしれない。北海道の30代後半の女性(事務・管理/正社員・職員/年収800万円)は、学生時代に遭遇したクレーマーのせいで理不尽な目に遭ったことを明かす。

「デパートの和菓子売り場で働いていたときのことです。お客様の注文に応じて商品を取り、箱へ詰め、レジ精算までの流れを1人で行う業務でしたが、ほかの方の注文を受けているときに『べこ餅あるっ!?』と勢いよく聞いてきたお客様がいました」

突然の割り込み行為に順番待ちの客の顔が曇ったのを見た女性は「非常識な人だな」と思い、つい「(べこ餅は)ありません」と素っ気ない対応をしてしまったそうだ。(文:福岡ちはや)

「店長からは『店頭には当面は立つな』と言われ、半月ほどは裏で作業をさせられました」

べこ餅

その後、対応中の客が見かねて「ちょっと」とたしなめると、割り込み客はおとなしく帰って行ったという。しかし翌日になって、女性に対するクレームが本社に届いた。その内容は、

「昨日、店員にべこ餅があるか聞いたところ、『そんなもんねぇよ!』とひどい対応をされた。クビにしてくれ」

という事実を歪曲したものだった。自分の割り込み行為は伏せておきながら、店員の対応を悪いほうに盛ってクレームを入れるとは、悪質にもほどがある。

驚くことに、店側はその無茶苦茶なクレームを鵜呑みにしたという。女性は「私も丁重な対応とはいえなかったので反省すべきところはありましたが」と前置きしたうえで、

「店長からは『店頭には当面は立つな』と言われ、半月ほどは裏でひたすら作業をさせられました。後日そのクレーマーがまた店の近くをうろついているのを見て、また何か言われても嫌ですので、そのアルバイトは退職しました」

と不満を綴った。せめて店側が、女性の言い分をきちんと聞いてくれたらよかったのだが。

ちなみにべこ餅とは、北海道で昔から親しまれてきた郷土菓子だ。今も北海道に住む女性がべこ餅を見るたびに、クレーマーのことを思い出すとしたら気の毒である。

※キャリコネニュースでは「クレーマー被害」のエピソードを募集しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/S6U65NQW