Text by CINRA編集部
上映企画『TIFF/NFAJ クラシックス 小津安二郎監督週間』が10月24日から29日まで東京・京橋の国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZUにて開催される。
2023年に生誕120年および没後60年を迎えた映画監督・小津安二郎。同企画では、国立映画アーカイブが『東京国際映画祭』と連携し、監督のサイレントからトーキー初期にかけての作品群をすべて英語字幕付き35mmプリントで上映する。なかでも、1929年公開の『突貫小僧』は近年新たに発見された最長のマーヴェルグラフ版での世界初上映。
上映ラインナップは『学生ロマンス 若き日』『大学は出たけれど』『突貫小僧』[パテベビー短縮版]『突貫小僧』[マーヴェルグラフ版]『朗かに歩め』『その夜の妻』『淑女と髯』『東京の合唱』『青春の夢いまいづこ』『東京の女』『出來ごころ』『母を恋はずや』『浮草物語』『東京の宿』『一人息子』『淑女は何を忘れたか』『戸田家の兄妹』。
上映後に行なわれるトークイベントには、小津安二郎国際シンポジウム『SHOULDERS OF GIANTS』にも参加する映画監督の賈樟柯、『突貫小僧』のフィルム発見者である築山秀夫(長野県立大学教授、全国小津安二郎ネットワーク副会長)、小津サイレント作品をリメイクするWOWOWドラマシリーズに参加の映画監督・城定秀夫らが登壇予定。
ピアニストたちによる伴奏付上映も実施。神﨑えり(『学生ロマンス 若き日』『朗かに歩め』)、天池穂高(『その夜の妻』)、小林弘人(『浮草物語』)、柳下美恵(『東京の合唱』)が出演する。
『突貫小僧』© 1929 松竹株式会社