育児中の男女が有給休暇を取りやすいのはいいことだが、独身者や子どものいない人たちが有休を取りにくいのはいかがなものだろう。東京都に住む40代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収550万円)の働く職場は「有休消化率は40%」で、これは厚生労働省の発表している平均取得率の58.3%と比べても低い。しかしこの低さの中でも、有休を取りやすい人と取りづらい人とのパワーバランスが存在しているというのだ。(文:真鍋リイサ)
職制上は対等だが「子育て中の2人の了承を得てから上司への有休申請をします」
女性が働いているチームは「子育て中の同僚2名(女性)と私(女性・独身・子供無し)」の3人。子どもがいないのは投稿者だけだ。
「我々3名は、職制上は対等な立場ですが、有休等の利用については、子育て中の2名の立場が圧倒的に強いです」
たしかに育児中の女性は休みが多くなりがちだ。周りがフォローするのは仕方ないにしても、有休の取得状況や申請のプロセスに違いがあれば不公平だろう。
「私が有休を取る前には、子育て中の2人の予定を確認し、2人の了承を得られてから上司への有休申請をします」
「対照的に、2人は私に何の事前相談もなく、自由気ままに有休や育児支援の休暇を申請し、直前に上司から彼女らの休暇予定を知らされ驚く、というサイクルの繰返しです」
気軽に有休を取得できない女性がストレスを感じるのは無理もない。それにしても2人は、休んでいる間に女性に仕事をフォローしてもらいながら、なぜ事前に知らせないのだろう。今のままでは女性があまりに気の毒だ。
※キャリコネニュースでは「有給休暇を取りにくい職場」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/QOBEU7SY