厄介なクレーマーはどこにでもいるものなのか。スーパーの店員として働く30代前半の女性(千葉県/サービス・販売・外食)は、以前経験したクレーマー対応について綴った。
女性の働くスーパーでは基本的に、大量に購入する客で時間がかかる場合やある程度人が並んだ場合に「応援を呼んでレジをもう一台開ける」そう。(文:長田コウ)
「その日はそんなに混んでいるわけでもなく、私を含め他の従業員はそれ以外の仕事をこなしていました。レジ応援で呼ばれたので、もう一台私がレジを開け次に並んでいるお客様を呼んだのですが……」
一体、このあとどんな展開が待ち受けていたのだろう。
「もう『かしこまりました~』って笑顔で目をみて言いました」
女性のもとにきた客は「とてもイライラしている」態度で「商品をレジ台に投げてきた」という。この態度に対し、女性は「店員としてぐっと堪えて」その商品を拾い、レジを打ち、金額を伝えたそうだ。
当時、コロナ対策でレジには、ビニールがあったため、ただでさえコミュニケーションが取りづらい状況だった。にもかかわらず、客は「わざと低い声でゴモゴモ言って」きたそうだ。当然、それを聞き取れるわけがなく、女性は「もう一度お伺いしてもよろしいですか?」と聞き返したという。すると次の瞬間……。
「大きな怒鳴り声で『〇〇(支払い方法)っていってんだろーが!』と。もう『かしこまりました~』って笑顔で目をみて言いました」
突然のことにもかかわらず、女性は冷静な対応でその場を乗り越えたことが窺える。相手は「30代ぐらいのごくごく普通の女性」だったというが、女性は本音をこう綴る。
「この声で言えるなら最初から言ってくれれば、再度お伺いすることなんてありません」
客の悪態はまだまだ続いたようだ。
「最後にレシートお渡しする際には、思いっきり引っ張って取っていかれたので、私は紙で手が切れました」
これには女性も我慢の限界だろう。
「ものすごく睨みながら帰っていかれたのですが、いくら従業員でもこのような対応をされていい思いはしませんよね。何かお急ぎだったのか、それとも普段からこうなのか……」
女性はあまりにも不快な思いをさせられたにも関わらず、最後は前向きな言葉で締めくくった。
「仕事をしていると色々なお客様がいますが、基本的に皆様とても親切で良い方ばかりです」
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