大阪府の20代後半の男性(Web・インターネット・ゲーム/契約社員/年収300万円)は、公園内にあるカフェのアルバイトを短期で辞めたことがある。その理由について、男性は、
「面接の際は気さくに応対してくれていたのですが、いざ現地に行ってみると公園内ということもあり環境は良かったが、そこで働く人皆口が悪く、とても居心地が悪かったです」
と綴った。例えば、男性は店側の指示でエプロンを持参したが、「デザインについてあーだこーだ言われ、着れませんでした」という。デザインに指定があるのなら、事前に言ってくれなければわかるはずがない。これは明らかに店側の説明不足である。(文:福岡ちはや)
「労働時間に対しても一切説明がなく、適当な時間に『もう上がり』で済まされました」
店側の対応は、さまざまな点で不誠実を極めた。男性が最も気になったのは、「マイナンバー、銀行口座に対する説明が一切ないこと」だ。
「それについて(店側に)聞いてみると『LINEで送って』とのことでした。そこから不信感、違和感が募りだしました。労働時間に対しても一切説明がなく、適当な時間に『もう上がり』で済まされました。面接時に『学生時代にアルバイトでチェーン店の飲食店で簡単な調理していた程度です』と言っていたのにもかかわらず、『じゃあできるな』ということで調理を任されていたのですが、『包丁どうなってんねん』『そわそわするな』『遅い』など、働きだして間もない人間に求められる以上のことを言われました」
それでも男性は、店側から言われるままに6日間働いた。しかし、6日目の出勤日には「次(のシフトは)7日後」と、随分離れた日数を言われてしまったそうだ。
「そこから日数が経つにつれて精神的にしんどくなり、LINEで一言伝えたうえで行くのを辞めました。ちなみに給与は一切振り込まれておりません。(中略)インターンとか職場体験だという自分なりの解釈をして気を紛らわせ、現在は気にすることもなくなりました。『労基とかそういうところに相談したら?』と言われたこともありましたが、あまり思い出したくもないため行っていません」
短期で辞めたとはいえ、働いた分の給与支払いがないのは論外だが、男性は「辞めて満足です」と語る。なぜなら、男性がアルバイトを辞めたあとにコロナ禍が始まり、緊急事態宣言が発令されたからだ。
「(そのカフェは)公共施設にある公園の中にあることから閉鎖を余儀なくされていたと思うので、ずっといたと思えばゾッとしてます」
店自体がなくなったとなると、もし男性がアルバイトを続けていたら、給与未払いは6日分では済まなかったかもしれない。早々にアルバイトを辞めた男性の判断は正しかったと言えるだろう。
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