10月4日、ヒョンデ・モータースポーツは、2023年にヒョンデ・シェル・モビスWRTを離れたオット・タナクと来季2024年の契約を交わしたことを明らかにした。これと同時に韓国のメーカーは、チームでもっとも成功したタナクとティエリー・ヌービルの“強力なタッグ”がふたたび実現することを確認している。
ドイツに拠点を置くヒョンデ・モータースポーツは、WRC世界ラリー選手権の2024年シーズンにふたたびチャンピオンに返り咲くため、今季はMスポーツ・フォードWRTで2勝を挙げているタナクを獲得した。
2019年シーズンのドライバーズチャンピオンであるエストニア人は、同郷のマルティン・ヤルヴェオヤとともに前回ヒョンデに在籍した2020年からの3年間に5勝をマークし、その初年度はヒョンデのマニュファクチャラーズタイトル2連覇達成に大きく貢献した。
わずか1年でのチーム復帰となったタナクは、「ふたたびヒョンデ・モータースポーツに合流できることを楽しみにしている」とコメント。彼は現在のヒョンデチームの体制に魅力を感じている。
「1年前に僕たちの道が別れて以来、チームは新しい技術構造に非常に熱心に取り組んできた。ヒョンデ・モータースポーツは、近い将来の明確なビジョンと目標を持っており、それは僕がふたたびこのチームに参加することを確信させた」
「また、シリル・アビテブール(チーム代表)とフランソワ-グザビエ・ドゥメゾン(テクニカルディレクター)のモータースポーツでの経験と知識は、チーム全体にとって間違いなく大きな利点であるため、彼らと仕事をすることを楽しみにしているんだ」
「この新しいチャプターの目標は3つのタイトルをすべて獲得することにほかならず、チームの新しい構造によって、それを達成するために必要なすべてのツールを手に入れた。ゲーム開始だ!」
タナクを再起用したヒョンデは35歳のエストニア人と、チームの通算26勝のうち18勝を挙げているヌービルのラインアップを固めた一方、3台目の『ヒョンデi20 Nラリー1』をドライブするドライバーについてはあらゆる選択肢を模索しており、現在ヒョンデからWRCおよびWRC2に参戦しているすべてのドライバーと話し合いを行っているという。