本当の友人ならば、相手の気持ちを尊重するだろう。愛知県の40代後半の女性(事務・管理/年収400万円)は「高校で同じクラス、同じ部活になったことがきっかけで大人になってからも付き合いが続いていた友人」と絶縁した。
「就職先こそ違いましたが仕事終わりに待ち合わせて食事をしたり、休みの日には一緒に山登りに行くなど頻繁に会っていた友人でした」
そんな仲の良かった友人と、あることをきっかけに疎遠になってしまう。(文:谷城ヤエ)
「水道が壊れて洗濯ができない」「明日、管理会社が来て……」くだらないLINEが次々と
「2021年の寒い季節。不慮の事故で私の身内が突然亡くなってしまいました。お通夜やお葬式の打ち合わせでバタバタしているときに、何も知らないその友人から普段どおりのLINEが来ました」
「私は身内が亡くなったこと、葬儀場で式の打合せ等をしていることを返信しました。しばらくするとその友人から返信がありました。『あら、大変ね』と。身内が亡くなったことを伝えているのに、あら大変ねの一言で済ませたことに驚きました」
女性が驚いたのは、その後も「言ってしまえばくだらないLINE」が次々と送られてきたことだ。
「『水道が壊れて洗濯ができない』『明日、管理会社が来てくれて水道を見てもらうことになった』『今からスーパーへ行ってくる。冷蔵庫に何もなくて』『昼から発泡酒飲んでたら昼寝してしまった』身内が亡くなったことを伝えているのにこの内容」
お構いなしの友人に呆れた様子で「悲しみに暮れているこちらの気持ちを考えられないのか、もしくは私のことを軽く見ていたのか」と漏らす女性。
「思い返してみれば普段から彼女は、なんでもない報告LINEを頻繁に送ってくる人でした。 最初の頃は私もいちいち反応していましたがそれもだんだん面倒になり、どう反応したらいいか分からないものには返信しないようにしていました。察してほしかったのです。くだらないLINEを頻繁に送るのはやめてほしいということを」
この一件をきっかけに我慢の限界を迎えたのだろう。
「葬儀中も同じようなLINEが来ていましたが未読のまますべて削除しました。それきり私からは返信していません」
と綴った。この友人はひとりぼっちになる前に、自分本位の行動に気づいてほしいものだ。
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