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IRいしかわ鉄道&ハピラインふくい、上限運賃を申請 - 乗継割引も

2023年10月03日 21:01  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
IRいしかわ鉄道とハピラインふくいは、2024年3月16日の北陸新幹線金沢~敦賀間開業にともないJR西日本から経営分離される区間(北陸本線敦賀~金沢間)について、それぞれ上限運賃の認可申請を行ったと発表した。


IRいしかわ鉄道は、JR西日本から経営分離される区間のうち、石川県内の大聖寺~金沢間を引き継ぎ、延伸開業する。これにより、営業区間が現行の17.8km(金沢~倶利伽羅間)から64.2km(大聖寺~倶利伽羅間)に拡大されることから、現在設定している1~18km間の上限運賃表等を継続した上で、新たに19~65km間の上限運賃表等を設定するため、北陸信越運輸局へ認可申請を行った。申請した上限運賃(19~65km間)に関して、普通旅客運賃と通勤定期は現行(JR西日本)の1.19倍、通学定期が現行の1.05倍の額となる。



上限運賃が認可された後、届出を行う予定の実施運賃(19~65km間)について、並行在来線経営計画(金沢以西延伸)にもとづき、延伸開業時から適用する運賃として激変緩和措置を講じた額で届出を行う予定。1~18km間も激変緩和措置を講じた現行の実施運賃を継続する。



届出を行う実施運賃に関して、普通旅客運賃と通勤定期は現行(JR西日本)の1.14倍、通学定期は現行の1.00倍の額になるという。例として普通運賃の場合、現行150円区間は160円、現行190円区間は220円に。大聖寺~金沢間は現行860円から980円となる。同区間の通勤定期(1カ月)が現行2万3,260円から2万6,520円となる一方、通学定期(1カ月)は現行のまま1万160円で据え置かれる。

IRいしかわ鉄道とまたがる会社線を利用する場合、会社ごとの運賃を併算すると割高になる場合があり、利用者の運賃負担を軽減するため、これまでと同様に乗継割引を実施予定としている。


ハピラインふくいは、JR西日本から経営分離される区間のうち、おもに福井県内の敦賀~大聖寺間を引き継いで開業。これに先立ち、中部運輸局に上限運賃認可申請を行った。申請した上限運賃に関して、普通旅客運賃と通勤定期は現行(JR西日本)の1.20倍、通学定期は現行の1.05倍の額に。上限運賃が認可された後、届出を行う予定の実施運賃に関して、普通旅客運賃と通勤定期は現行の1.15倍、通学定期は現行の1.05倍の額になるという。



例として普通運賃の場合、現行150円区間は170円、現行190円区間は220円に。敦賀~大聖寺間は現行1,520円から1,750円となる。同区間の通勤定期(1カ月)は現行4万600円から4万6,690円、通学定期(1カ月)は現行1万8,470円から1万9,390円に変更される。



ハピラインふくいも、JR西日本およびIRいしかわ鉄道をまたいで利用する場合、会社ごとの運賃を併算することで割高となる場合があることから、利用者の運賃負担の軽減を図るため、乗継割引の実施を予定している。(木下健児)