10月1日、SROモータースポーツ・グループとピレリは、SROが管轄する各GT選手権にタイヤを供給する契約を2028年末まで延長することを発表した。
ピレリは来季からの5シーズン、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリアの4地域で開催されるファナテックGTワールドチャレンジ・パワード・バイ・AWSへのタイヤ供給を継続する。
また、GT4ヨーロッパシリーズ・パワード・バイ・Rafa・レーシング・クラブとファナテックGT2ヨーロッパシリーズもタイヤ供給の対象となる。なお、後者には2024年から『パワード・バイ・ピレリ』が正式シリーズ名称末尾につく。
SROはこの契約が「世界中で競うシリーズ」を対象とするものであるとしているが、既報のとおりインターコンチネンタルGTチャレンジには来季、ニュルブルクリンク24時間レースがカレンダーに追加されることから、そこでは何らかの形で(ワンメイクではなく)タイヤの多様性が生まれることになる。
「モーターレースでの成功には最高のパートナーが必要だが、ピレリはまさにそのパートナーだ」とSROの創設者でありCEOを務めるステファン・ラテル。
「過去10年間、ピレリは我々のチームにワールドクラスの製品を提供するとともに、我々のシリーズや世界各地で開催されるワンオフ・イベントにも多大な商業的・技術的サポートを提供してくれた」
「従って、我々が協力関係をさらに5年延長することは自然なことだった」
ピレリはGTレーシングタイヤ製品のさらなる進化に取り組んでいる。先日はスペイン・バルセロナで開発テストを行い、GT3、GT2、GT4向けの潜在的な選択肢を探った。
その最新製品である『ピレリP・ゼロ・DHF』は、昨年はじめからSROの管轄するさまざまなGT3選手権に順次導入されている。
SROとピレリとの継続的なパートナーシップは、2013年のGTWCヨーロッパ/エンデュランス・カップへの供給から始まったものだ。
ピレリのモータースポーツ・ディレクターであるマリオ・イソラは、「このようなエキサイティングで人気が高まっている選手権に(タイヤを)提供し続けることは、我々にとって大きな満足の源となっている」とコメントしている。
「SROとの長年にわたる協力関係の中で、我々は世界中のマシンとレースフォーマットの進化をサポートしてきた」
「今後5年間、このコミットメントをさらに強化し、我々とオーガナイザーを常に際立たせ、結びつけてきた精神、すなわちカスタマーとファンの満足に強くフォーカスすることを確約する」