管理職として採用されても、職場環境が劣悪だと離れていく人もいるだろう。神奈川県の50代後半の男性は飲食店本部の財務経理の部長職を「29日」で辞めたことがある。しかも「次の株主総会で取締役就任予定」だった男性。一体何があったのだろうか。
(文:永本かおり)
「上場会社で経理・財務部門の責任者として入社するも、経理の人間が全員辞めていた」
衝撃的な状況に男性は、すぐに社長に問い合わせたが……。
退職を決めた男性に嫌がらせも
「税理士にアウトソーシングしているから大丈夫」と、簡単な返事で済まされた。ところが実際は、
「社内でコントロール出来ていないため、給与振込み手続きの忘れや業者への支払い失念等、毎日のように発生。マネジメントどころか、請求書や伝票の発掘と仕訳入力と緊急対応に追われる毎日」
と仕事が回らない状況だった。我慢できず男性は、
「明らかに職務内容相違ということで退職しました」
と綴った。そもそも経理担当者が全員辞めていたのは、なぜだったのだろう。
退職時にもひと悶着あったようだ。会社は男性が訴えることを恐れて、嫌がらせをしてきたという。
「別のエージェントにその話をしたところ、昔から変わっていないとのことで、そのエージェントは、人材を紹介するのをやめたと言っていました。とにかく退職してよかったです」
退職して満足した様子の男性。ただ、次の就職先を見つけるのに難儀しているようだ。「その点は自業自得と思っております」「現在無職。失業中です」と回答を終えた。
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