10月1日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで2023MotoGP第14戦日本GP MotoGPクラスの決勝が行われ、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が表彰台に上っている。
今回のレースは、レーススタート後に雨が強くなっていき13周目に赤旗中断。12周目の順位でレースのが成立した。表彰台を狙える位置を走っていたが、惜しくも逃してしまったライダーに話を聞いた。
■マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム) 決勝:4位
ベゼッチはスタート後に1コーナーではらんでしまいポジションを落とした。しかし、その後は順位を上げていき、7~11周目には3番手につけた。
しかし、12周目のダウンヒルストレートでマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)にかわされてしまう。タイミング悪く次周に赤旗が掲示されたことにより、表彰台を逃した。
「ウエットでは調子が良かったけど、残念ながら他のライダーの方が少し速かった。最後は雨でヘルメットのフロントスクリーンが視界不良でタイムロスをしてしまい、マルク(・マルケス)に抜かれてしまった。残念ながらその後に赤旗が出たから、表彰台を逃したことはすぐに理解できた」
「でも、マシンのセッティングも電子制御も良かったし、ウエットで挑戦しなかったからといって文句を言うことはできない。いい走りができていたし、とても満足しているよ」
■アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング) 決勝:5位
日本GPではドゥカティとKTM勢に先行を許していたが、調子は悪くなかったアレイシ・エスパルガロ。スプリントではリタイアに終わったが、決勝では一気に順位を上げて4、5周目はトップを走行していた。
その後、雨が強くなったことで後退して5位に入った。彼は上位陣のなかではリヤにソフトタイヤを選択(他の上位陣はミディアム)したライダーでもある。
「今日はウエットでも表彰台を狙うことができると感じたし、それは僕のキャリアで初めてのことだったよ」
「日本で雨が降るときはかなり激しく降るから、最初の2、3周はトラクションがかからず、タイヤがオーバーヒートして本当に危なかったよ。チャンピオンシップの4位を争うためのオプションはまだいくつかあるし、トライしてみるよ」
■ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング) 決勝:リタイア
前日のスプリントでは2位を獲得したビンダー。決勝ではバイク交換でポジションを落としたが、その後は勢いよくオーバーテイクしていった。しかし、6周目の3コーナーでスリップダウンしてリタイアとなった。
「スタートはかなり良かったけど、サイティングラップですでに濡れていたから理想的なコンディションではなかったよ。だからどれだけハードにプッシュできるかを理解するのは難しかったけど、ピットに入るまではすべてが順調だった」
「ただ、残念なことにバイク交換のとき、ギヤを入れるのに3、4秒ロスしてしまったんだ。それでちょっと混乱したし、いろんなところでもタイムをロスしてしまった。その後、挽回しようと懸命にプッシュしたけど、残念なことに前輪をロックして(転倒して)しまった」
「ウエットではブレーキングと進入は抜群に良かった。コーナー出口で少し苦戦したけど、それほど悪くはなかった。前のマシンに追いついた感じはあったけど、明らかにハードにプッシュしすぎたよ」