isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
おのれを円で囲む
今週のおひつじ座は、フーっと深く、長く息を吐き出していくような星回り。
『灰皿を持ちて夜長に加りぬ』(後藤比奈夫)という句のごとし。「夜長」の静かな時間を味わうため、作者はおそらく洗った灰皿を手に書斎へ向かったのでしょう。
書斎で行おうとしているのが読書であれ書きものであれ、それらはあくまで夜長に加わるための手段に過ぎず、夜の長さを豊かさとして感じ取っていくための一種の儀式のようなものなのだとも言えるかも知れません。
あなたもまた、改めて自分なりの儀式次第を工夫してみるといいでしょう。
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秩序をあきらめない
今週のおうし座は、いかにして「意識的な催眠」をかけ続けていくのかを問われていくような星回り。
スイスの哲学者アミエルは、30数年にわたって書き続けられた『内面の日記』によって、死後になってから世界的に知られるようになった人物でした。
興味深いのは、その膨大な日記のある箇所で、アミエルが日記への批判を行っている点です。彼の記述を読んでいると、日記とは意識的な睡眠のようなもので、そうしたプロセスを経てはじめて私たちは宇宙的な秩序へと回帰していけるのだという気がしてきます。
あなたもまた、そうした何でもない地味な作業を毎日毎日続けていくことの大切さに、改めて思い至っていくことになるかもしれません。
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わが身の苦労を讃えよう
今週のふたご座は、自身の“古色蒼然”ぶりに深く見入っていくような星回り。
『膝がしら木曽の夜寒に古びけり』(小林一茶)という句のごとし。
若い頃はパトロンの家に転がりこんだり、身一つで借家を転々とし、その後、継母と弟と足かけ13年にも及ぶ骨肉の遺産争いの末に、中年を過ぎてやっと土地と家とを持ち、妻と子を迎えることができた苦労人の作者にとって、「膝がしら」はそんな過酷な人生の伴走者であり、見届け人のように感じられたのかもしれません。
あなたもまた、年季をへていよいよ底光りしはじめたわが身をそっと労わる時間を持っていきたいところです。
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令和のカンパネラ
今週のかに座は、自分自身を宇宙の片隅でかすかに鳴る「小さな鐘」と見なしていくような星回り。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の主人公で貧しい少年ジョバンニが敬愛する人物として、カンパネルラという名前の少年が出てきますが、同名の実在の人物にルネサンス期の哲学僧トンマーゾ・カンパネッラがいます。
カンパネッラは、地球も星も宇宙もすべて感覚を有していると見なすとともに、そのなかに住む人間がいかに卑小であるかを説き、人間の慢心を戒めているのです。
あなたもまた、賢治やカンパネッラのような宇宙感覚や生命感覚のなかに、何かしら響いてくるものがあるはず。
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社会から見えない領域へ
今週のしし座は、世間が無視し、その存在を忘れ去ろうとしているものにこそ改めて目を向けていこうとするような星回り。
『秋風やこけしの頭順に低し』(村上鞆彦)という句のごとし。並んだこけしがたまたま背丈の順に並んでいたということなのでしょう。だとすれば、「順に髙し」というふうにも言える訳ですが、こちらだと秋風のどこか身にしむるような、透明な気配とは合わない。
つまり、どうしたって「順に低し」でなければならない。より低いほう、小さいほうへ。中心から周縁へ。目立たず、無視されがちなところへと、秋風は吹きわたっていく。
あなたもまた、いっそ自分も“小さなこけし”側に立ってみるべし。
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パッチワークとしての現実
今週のおとめ座は、どこか遠く離れた異国の地に、見た目も性格も何もかもが違うのに、もう一人の自分と言えるような人物が今も息をして、彼/彼女なりの生活を営んでいるのではないか、そんな思いに駆られていくような星回り。
ロレンス・ダレルの『アレクサンドリア四重奏』の舞台となるのは、カイロに次ぐエジプト第二の都市、アレクサンドリア。著者ダレルの考えでは、人の性格は生まれた土地によって形づくられますが、それ以上に人がその場所に性格を与えるのだとも言います。
その意味で、この作品を読むことは、彼ら登場人物と町とが相互に折り重なってこそ作りあげられるアレクサンドリアの複雑な層を堪能するに等しく、そうでなければ、例えば誰が自分に近しい存在かなど、本当のところは分かりっこないのです。
あなたもまた、相互に複雑な影響を与えあう、人と町、町と町、そして人と人との複雑な連関についてよくよく思いを馳せていくことになっていくことでしょう。
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循環的味わい
今週のてんびん座は、自分の手の届く範囲内で循環をつくり出していこうとするような星回り。
『秋風や干魚をかけたる浜庇(はまびさし)』(与謝蕪村)という句のごとし。
最近はやれウーバーイーツの配達員にひどいのがいるとか、横柄な店があるなどと書き込みなどで言われがちですが、これは元はと言えば「金さえ出せば何でも買える」という消費者側の発想が招いた事態でもある訳です。そういう意味では、掲句のような状況というのはとても貴重な光景ですし、最高の贅沢品でもあるでしょう。
あなたもまた、現代社会的な際限のない欲望と適切に手を切っていくことがテーマになっていきそうです。
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遊び尽くしてやっと
今週のさそり座は、これまでどうにも動かないように見えていたものが、スッと動き出していくような星回り。
宗教学者の中沢新一が長年研究してきた、明治の生んだ稀代の博物学者・南方熊楠(みなかたくまぐす)についての講演をまとめた『熊楠の星の時間』を読んでいると、「東洋人の思想の原型」を見出そうという野心的試みが浮かび上がってきます。
「事物や記号はいったん潜在空間にダイビングしていく見えない回路を介して、お互い関連しあっています。そして潜在空間ではあらゆるものが自由な結合をおこなう可能性を持って流動しています。」
あなたもまた、これまでの自分の仕事や活動を支えてきた世界観を別の方向へとシフトさせていく上で、改めて自分なりのオルタナティブな思想を模索してみるべし。
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レッツMUBOBI
今週のいて座は、「誰も信用できない」といった張り詰めた空気感を崩していこうとするような星回り。
『花野来し隣座敷の老夫婦』(飯田龍太)という句のごとし。花野が近くにあるような、ひなびた温泉宿かなにかが舞台なのでしょう。
ご老人の夫婦らしい様子に作者は微笑しつつ、庭にめをやる。そこにも小さいながら花野が広がっていて、老夫婦が歩いてきた花野に繋がっているように感じられた。作者はそこで心底ほっとしたのではないでしょうか。
あなたもまた、再び自分が無防備になれる場所へと足を運んでみるといいでしょう。
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力の充実に向かって
今週のやぎ座は、「癒やし」をめぐる一般的なイメージの向こう側へと突き抜けていこうとするような星回り。
伝説的な生け花作家・中川幸夫。彼がその名を轟かせた作品に「花坊主」(1973)があります。真っ赤なカーネーション900本の花をむしり、それをまるでうつ伏せになった女体の、胴体の下半分のような形をした大きなガラス壺に一週間詰めておくと、花は窒息するのだそうです。
そして腐乱したその赤い花肉を詰め込んだ壺を、真っ白なぶ厚い和紙の上にどんと逆さに置く。鮮血のような花の液が、じわりじわりと滲み出してゆく。そんな狂おしい光景。「癒す/癒される」という関係性も、彼にとっては「食う/食い破られる」といったものに近く、少なくともどちらかが一方的に関わって無傷でいられるようなものではないのでしょう。
あなたもまた、もはや黙って素通りすることは許されない、徹底的に関わらざるを得ない何か誰かについて、改めて覚悟を深めていきたいところです。
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だんだん角がとれていく
今週のみずがめ座は、なにげない普段着の自分の在り様をただしていこうとするような星回り。
『秋雨や庭の箒目尚(なお)存す』(高浜虚子)という句のごとし。うっすらとではありますが、“だからこそ”そういう景を詠んでいるのだ、という意図が垣間見られるような感じもします。まるで、ご飯とみそ汁に漬け物だけの食事のような、普段着の句。
作者はもっとずっと若い頃に「これから自分を中心として自分の世界が徐々として亡びて行く其の有様を見て行こう」と書いていましたが、掲句はまさにそうした言を実現するさ中にある人間の見ている世界を、ありありと示しているように思います。
あなたもまた、よそ行きの、仰々しい飾りを自身からなるべく削ぎ落していきたいところです。
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めぐりめぐりて
今週のうお座は、祖先のこころが宿る場所へと繋がっていこうとするような星回り。
長年にわたり民話の採録・再話に取り組んできた松谷みよ子は、著書『民話の世界』(1974)の中で、子守歌や民話が語り継がれていくことの大切さについて、「良くも悪くも受け継がれた血をからだの中に持っているということを知るのではないだろうか。」と言及しています。
今ではすっかり歌って遊ぶ子供も少なくなってしまった「わらべ唄」が大切なのは、そこに「受け継がれていく生命の重みとして受けとめてきた、私たちの祖先のこころ」があるからに他ならないのだ、と。
あなたもまた、こうした「語り継がれてきた言葉の重み」やそこから言葉を発していくことがテーマになっていきそうです。
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