県民性というものがあると言われるが、会社にもその土地ごとに違いが出るのだろうか。長崎県に住む30代女性(事務・管理/年収150万円)は、婚約者との同棲を機に県外へと引っ越し、仕事を探していたときのこと。その土地には「相手のことや相手の家族のことを根掘り葉掘り聞いてくる会社ばかり」だったという。女性は、
「その中でも1番酷かった面接の話を致します」
と、いわゆるセクシャルハラスメントを受けた体験談を明かしてくれた。(文:真鍋リイサ)
社長は「根掘り葉掘り私のことでなく婚約者のことを聞いてくる」
女性は心機一転、新しい土地で頑張っていこうとしていたのだろう。
「山の上にある会社で、まだこの土地に慣れていない私は前日から行き方の予行練習をしていました。面接当日は汗だくになりつつも、何とか時間の10分前に着きました」
しかし面接予定時間になっても、会社が開いている様子がなかったという。電話をかけても出る気配がなく「ずっとコール音が鳴っておりそれは外まで響いて」いたと語る。5分ほど経って電話がつながり「ドアを開けて入って!」と指示された女性。
「私が社員だったらそもそもお待たせしないし、『お待たせしてすみません』と電話でお伝えしてからドアを自ら開けに行くけどなとモヤモヤ」
面接が始まる前から違和感の連続だったが、その後の対応も衝撃的なものだった。
「相手側の自己紹介もなく、いきなり根掘り葉掘り私のことでなく婚約者のことを聞いてくるではありませんか」
女性はその面接官を恐らく社長であると推測しているが、上に立つ立場の人間がこれでは不安になるだろう。
「私はその話題を終わらせようと当たり障りなくお話し、別の話題に切り替えようとしたら他の男性社員が入ってきて、いきなり交代と言われました」
部下である男性社員も「同じことを根掘り葉掘り聞こうとして」きたという。この会社ではこうした対応がまかり通っているのだろうか。「やっと終わった」と思った女性であったが、衝撃な対応はまだまだ続いた。
「結婚する予定あるのにうちで働けるんですか?お相手は大丈夫ですか?」
「結婚してすぐ妊娠するんでしょ?これだから女性を雇うの困るんだよねぇ」
何度もしつこく聞いてくるため「この時間も勿体ない」と女性のイライラは増す一方だったという。女性が「働けなかったら応募しません」 と答えても、ネチネチ言ってくる男性社員に、
「今、令和ですよ?と言いたくなる女性軽視、男尊女卑のような発言をしつこく言ってくる」
「私は子ども産む予定なんてありません。(中略)って言いたくなるのを我慢しつつ、この面接を早く終わらせようと適当に流しました」
プライベートなことをしつこく聞かれては嫌な気持ちになって当然である。
「最後に面接の結果は検討して連絡します……とのことでしたが、5か月経った今も合否連絡は来ていません。 もし採用いただいたとしても入社する気はさらさら無いです」
最後まで信じられない対応であった。
※キャリコネニュースではアンケート「ムカついた面接」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6YW7APDF