日々、さまざまなお客さんを乗せるタクシー。乗務員をしていると、乗客からクレームを受けることもある。こちらに非がある場合のクレームは仕方がないとしても、理不尽な言いがかりには参ってしまうだろう。和歌山県の60代前半の男性（医療・福祉・介護）は、過去にタクシー乗務員をしていた際にクレーマーと遭遇した。
（文：コティマム）
料金が変わらないことをメーターで確認したが「文句を言われ続けました」
投稿者の男性は10年前に1年間だけ、タクシー乗務員として働いていた。タクシー乗務員になってすぐの頃、若い夫婦が乗ってきたという。
「目的地のマンション近くになり入口付近に到着寸前、『ここで停めてくれ』と男性から（言われました）」
しかしそこは交差点内だった。投稿者は、指定場所を通り過ぎても料金が上がらないかメーターで確認。メーターは、金額が上がる前に3本ラインが表示され、走行距離により1本ずつ消えていくという。3本目のラインが消えた所で料金が変わるため、この時男性は「3本ラインが表示されていない」、つまり料金が変わらないことを確認した。
「交差点内のため『交差点内は停められないし、横断歩道上になるので、少し過ぎた所でお止めします』と告げ、ほんの5メートルくらい、指定された場所から離れて停車したのですが、それが気に入らなかったのかご立腹されて、10分以上文句を言われ続けました」
料金が上がったわけではないが、指定場所に停めなかったことに10分以上文句を言い続けてきた乗客。安全のために「交差点内は停車禁止」という交通ルールを守った男性だが、乗客の怒りは止まらない。
「同乗していた女性も止めようとしてくれていましたが、男性は聞く耳を持たず。延々と暴言を吐かれました。下車後、タクシー本社に連絡をしたようでした」
タクシー勤務歴は1年間だけだった男性だが「タクシー乗務していると、小説が書けるぐらいいろんなことがあり、人の人生を垣間見ることができました」と振り返っている。
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