ホテルの朝食は品数が豊富で、ビュッフェなら好きなものを好きなだけ食べられるという楽しさがある。都内の企業でフリーランスとして働きながら「365日ホテル生活」を続ける久保さんに、リーズナブルかつ満足度の高いビジネスホテルの朝食を聞いた。
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株式会社ニットでカスタマーサクセスリーダーを務める久保智です。国内外を問わず365日ホテルに寝泊りする「アドレスホッパー」生活も5年目に突入しました。今回の記事では、ホテル生活の楽しみの一つである「朝食」について、私のおすすめを紹介します。
ホテル暮らしを始めてから朝食を食べるように
朝食の大切さを認識しつつも、自宅では「用意するのが大変」「朝は忙しくて時間がない」といった理由で食べないという方もいらっしゃるでしょう。私自身、少しでも多く寝たいと思ってしまうタイプです。しかし、ホテル暮らしを始めてからは、以前に比べて朝食を食べる習慣が身についたように感じます。
また、あまり食欲がない場合は軽くフルーツだけ、お腹が空いている時にはしっかりと、その日の気分で調整しながら朝食が楽しめるのもホテルの朝食ならではのメリットだと感じています。
季節のフルーツのスムージーも無料で飲める
では、さっそくホテルごとに朝食内容を紹介していきます。
(1)豊富な洋食が魅力『コンフォートホテル』
ビジネスホテルとして全国的に展開するコンフォートホテルは、すべてのプランに無料で朝食が付いていることが特徴です。追加で朝食代を支払う必要がないので、万が一食べるのを忘れてしまっても損した気分にならないのも気に入っているポイントです。
その内容は、洋食がメイン。スクランブルエッグやソーセージなどのメニューのほか、日替わりのスープやフルーツ、そして数種類のフルーツのスムージーがあります。無料朝食で自家製スムージーを提供しているホテルはなかなかないと思います。さらに一部店舗では、その土地ならではの地産地消メニューがあったり、パンとコーヒーだけではない豊富なメニューが魅力です。
(2)和食が楽しめる『スマイルホテル』
こちらも全国展開をしているビジネスホテルです。各店舗によってメニューがまったく違うのが特徴です。おそらく、全国統一でマニュアル化されたメニューがあるというより、店舗ごとにしっかり仕込みを行ったり、近くの飲食店と提携して提供していたりしているのではないかという印象です。
個人的には特に「和食」の印象が強く、肉じゃがやおひたし、きんぴらごぼうや魚などが豊富なイメージがあります。そのため、一人暮らしではなかなか準備できないような、しっかりとした和朝食をとりたい場合は、こちらのホテルがおすすめです。
朝食を利用するには、朝食付きのプランを選ぶか、朝食無しプラン+当日券の購入で利用可能です。
(3)会員価格でお得に宿泊できる『東横イン』
有名なホテルなので利用したことがある人もいらっしゃるでしょう。とはいえ、こちらはホームページでも目立った朝食の宣伝をしているわけではありません。実際に、パン+コーヒーや、おにぎり+ちょっとしたおかずなど、無料で少しだけ付いてくるという店舗が多い印象です。
また朝食を提供していない店舗もあるので注意が必要ですが、一方で、新しい店舗などでは朝食に力を入れているところもあったり、店舗によって大きく異なるため宿泊前に調べてみるのがおすすめです。
また、1500円の入会金を支払って会員になると、常に会員価格でホテルに宿泊でき、ポイントやその他にもお得な特典があります。昨今、宿泊費が高騰するなか、うまく使えばかなりお得に宿泊できるのがこのホテルの魅力です。
(4)さまざまなサービスが嬉しいドーミーイン
充実した朝食と、温泉、大浴場やサウナといった設備の良さで有名なホテルですね。朝食は無料ではありませんが、ビジネスホテル系の朝食でも常にランキング上位にいるため、満足度はかなり高いと思います。また、夜食の時間帯には「夜鳴きそば」という名前のしょう油ラーメンを無料でいただけるので、一度は宿泊したいホテルの一つです。
一方で、値段に関しては、今までのビジネスホテルと比較すると少し高い印象があるため、翌日もゆっくりできるタイミングや、旅行などで利用し、ゆったりとホテルを満喫するのが良いかもしれません。
4つのビジネスホテルの朝食を評価してみた
以上、4つのホテルを紹介しましたが、個人的なおすすめ度合は以下の通り。朝食の内容や設備・サービスだけで比較すると金額が高い方が有利となってしまうため、総合評価でつけてみました。
●コンフォートホテル
*総合評価(4.2)/ 味(3.5)/ 金額(5)/ 種類(4)
●スマイルホテル
*総合評価(3.7)/ 味(4) / 金額(4)/ 種類(3)
●東横イン
*総合評価(3.7) / 味(3)/ 金額(5)/ 種類(3)
●ドーミーイン
*総合評価(4) / 味(4.5)/ 金額(3)/ 種類(4.5)
私の場合、総合評価としてはコンフォートホテルに軍配が上がりましたが、目的やお好みに合わせて参考にしてみてください。
豪華なホテル朝食を食べたいが、宿泊費を抑えたい
豪華なホテルの朝食を楽しみたいけれど、宿泊費は抑えたいという方もいらっしゃるでしょう。そんなときはリーズナブルなホテルに素泊まりし、朝食だけ別のホテルに食べに行くという方法もあります。実は有名ホテルであればあるほど、朝食を一般開放していることが多いのです。
ホテル生活では基本的に自炊ができないため、ホテルの朝食には、栄養バランスの整った食事を摂取するという大切な役目があることを改めて感じています。もちろん、ホテル生活をしていない方も、ホテルの朝食ではいつもと違う特別感が味わえ、朝活にもピッタリだと思います。みなさんにもホテルの朝食を少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。