他人から言われた言葉は案外、鮮明に記憶に残っているものだ。傷つけられた言葉なら、なおのことだろう。60代後半の男性(福岡県/教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収650万円)は、かつて勤めていた会社の社長に言われ、長年許せなかった一言を明かした。
それは20年以上前に「社員旅行を前に妻に初期癌が見つかり要観察、場合により手術も検討とのことで旅行を辞退する旨を書面で上申」したときのことだった。(文:長田コウ)
「なんという性格か」と呆れるが転職に踏み切れず
社員旅行をやむなく辞退した男性。ところが、
「なんと社長に呼び出され『妻の病気は個人的なことだろう。会社行事とどちらが大切と思っているのか』と……」
あまりにも心ない言葉をかけられた。これに対し「なんという性格かと呆れる」が、
「悔しくも子は幼く妻の療養もあり転職に踏み切れず。この言葉はその後も心に傷として癒えることなく定年を迎え、怨念の相手と縁切れ」
となった。定年退職を機に「いつまでも恨み続けても自身が堕ちるだけと思い過去のことと封印」した男性だが、まだ完全には吹っ切れていないのかもしれない。
「知人の話では当人(元社長)は大病を患い療養中で、子息が職を引き継いでいるとのこと。これを知り、心の奥底で微笑む自分はやはり小心者と痛感」
と、自身の心境を吐露した。
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