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F1 Topic:ベッテル「鈴鹿はこのプロジェクトを始めるのに最高の舞台」縁石も塗り替え生物多様性への意識を高める

2023年09月21日 21:10  AUTOSPORT web

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セバスチャン・ベッテルが生物多様性への意識を高めるためのプロジェクト『Buzzin’ Corner』を立ち上げ。現役F1ドライバー20人やF1のステファノ・ドメニカリCEOなどが参加した
 セバスチャン・ベッテルが鈴鹿に帰ってきた。

 F1のワールドチャンピオンに4度輝き、惜しまれつつ昨年末にF1から引退したベッテルは現在、生物多様性への意識を高めるための活動を行っており、『Buzzin’ Corner』キャンペーンを開始するために来日した。

 Buzzin’ Cornerは鈴鹿サーキットの2コーナーの縁石をミツバチを思わせる黒と黄色に塗り替え、2コーナーのガードレールの内側に10個の昆虫ホテルを設置した。ミツバチ色にしたのは「ミツバチはだれもが知っている昆虫なので、昆虫のアンバサダーとして活躍してもらうことにした」とベッテルは説明する。

 また、昆虫ホテルとは昆虫が冬眠できる場所を提供するためのもので、10個設置したのは「僕だけでなく、全チームのドライバーとチーム代表が来ることで、F1界全体が生物多様性に取り組んでいることを強くアピールするため」だとベッテルは語った。

 なぜ、鈴鹿だったのか? ベッテルはこう答える。

「鈴鹿は僕が大好きなサーキットで、鈴鹿には大勢の仲間がいる。このプロジェクトを開始するには、最高の舞台だと考えたんだ」

 イベントには20人の現役F1ドライバーとチーム代表だけでなく、ベッテルのプロジェクトに賛同するリザーブドライバーやチーム関係者、そしてF1のステファノ・ドメニカリCEOも参加。ドメニカリによれば、「セブからアイデアを聞いて、その後、私から鈴鹿へそのアイデアを提案して実現した」ことを明かした。

 ただし、「大好きな鈴鹿を訪れながら、レースをできないのはやっぱり寂しい」とも語り、こう続けた。

「でも、こうして2コーナーにやってきて、鈴鹿を間近で感じることができて、鈴鹿サーキットの方たちには本当に感謝している」

 昨年、土曜日の夜のベッテルのトークイベントで所属していたアストンマーティンのグリーンに染まった鈴鹿のグランドスタンド。今年は2コーナーが黒と黄色のミツバチ色に彩られている。