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エディー・バウアーがリブランディングして日本再上陸、アウトドアウェアを強化し顧客層拡大へ

2023年09月20日 18:01  Fashionsnap.com

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 2021年に日本から撤退したアウトドアブランド「エディー・バウアー(Eddie Bauer)」が、リブランディングして2023年秋冬シーズンに日本再上陸する。伊藤忠商事とメインライセンス契約、水甚とサブライセンス契約を締結し、10月に全国4店舗の直営店およびオンラインストアをオープン。国内独自のアイテムを用意し、本格展開を再開する。

 エディー・バウアーは、1920年にアメリカ・シアトルで創業。日本へは、1994年に進出した。2021年にオーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group)が事業を買収すると、同年12月には日本国内の店舗とオンラインストアを閉店し、日本から撤退した。

 水甚は、エディー・バウアーが日本から撤退した際にオーセンティック・ブランズ・グループにライセンス契約をオファー。メインライセンシーに伊藤忠商事を迎え、1年半ほどの準備期間を経て再上陸に至った。今後は水甚がデザインと商品生産を請け負い、日本国内のアイテムをディレクションしていく。水甚の中村好成代表取締役社長は「服を作ることはできてもブランドの歴史はすぐに作ることはできない。100年以上の歴史と高い知名度を兼ね備えるエディー・バウアーは、打ち出し方を変えれば日本で再ヒットするポテンシャルを十分に秘めていると考え、ライセンス契約を打診した」と話す。
 日本撤退以前のエディー・バウアーは、エディー・バウアー ジャパンが国内展開を取り仕切っており、本国のアウトドア路線とは異なるカジュアルウェアを主にラインナップしていた。リブランディング後は、本国と同じくダウンジャケットなどのアウトドアウェアをメインに据えながら、デイリーに着られるアイテムと合わせて提案していく。ファーストシーズンとなる2023年秋冬シーズンは、メンズ・ウィメンズアイテムを6対4の割合で用意。今後は売れ行きを見ながら臨機応変に比率を変えていくとしている。

 また、エディー・バウアーでは、これまで複数を使い分けていたブランドロゴを国内外で統一。視認性の高いブロック体のフォントにブランドのアイコンであるグースを配したものに変更し、本国 アメリカでは2024年秋冬シーズンから新ロゴを採用する。日本では世界最速で2023年秋冬シーズンから新ロゴをプロモーションなど取り入れるが、アイテムにあしらうロゴに関しては本国とタイミングを合わせ2024年秋冬シーズンからの変更になるという。「ロゴを統一することで『エディー・バウアーが生まれ変わった』というイメージを定着させていきたい」と中村代表取締役社長。

 エディー・バウアーは10月に大阪、福岡、埼玉、愛知と4つの直営店をオープンするが、今後5年で25店舗まで拡大することを目指す。売上規模に関しても、5年以内に30億円程度まで成長させる計画だ。中村代表取締役社長は再上陸に際し「50~60代にはエディー・バウアーの認知度は高いが、若年層はブランドを知らない人も多い。リゾート地などへの路面店出店などを視野に入れながら、幅広い世代に愛されるブランドを目指す」と話した。

■エディー・バウアー高槻阪急スクエア店営業開始日:2023年10月6日(金)所在地:大阪府高槻市白梅町4-1 3階営業時間:10:00~20:00 イオンモール福岡店営業開始日:2023年10月6日(金)所在地:福岡県糟屋郡粕屋町大字酒殿字老ノ木192-1 2階営業時間:10:00~21:00 モラージュ菖蒲店営業開始日:2023年10月6日(金)所在地:埼玉県久喜市菖蒲町菖蒲6005-1 2階営業時間:10:00~21:00 ららぽーと東郷店営業開始日:2023年10月13日(金)所在地:愛知県愛知郡東郷町東郷中央土地区画整理事業62街区1•3 2階営業時間:10:00~21:00(平日10:00~20:00) 公式サイト