Text by CINRA編集部
岸善幸監督の映画『正欲』の予告編と本ビジュアルが到着。主題歌がVaundy“呼吸のように”に決定した。
原作は『第34回柴田錬三郎賞』を受賞した朝井リョウによる小説『正欲』。不登校の息子が世間から断絶されることを恐れる検事・寺井啓喜、世間との断絶を望む寝具販売員の桐生夏月、夏月と秘密を共有する佐々木佳道、心を誰にも開かない大学生・諸橋大也、自分の気持ちに戸惑いながらも心に従おうと邁進する神戸八重子らの人生が、ある事件をきっかけに交差するというあらすじだ。寺井啓喜役を稲垣吾郎が演じる。11月10日からTOHOシネマズ 日比谷ほかで公開。配給はビターズ・エンド。
予告編は新垣結衣演じる夏月が啓喜に「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」と問いかけるシーンからスタート。啓喜が「悪魔みたいなやつがいるんだよ!」と怒鳴るシーンや、佐藤寛太演じる大也が「あんたが想像もできないような人間はこの世界にたくさんいるんだよ」と語る場面などが確認できる。
主題歌となった“呼吸のように”は未発表曲から、映画の世界観に合うものをVaundyが選び提供。かけがえのない人とのつながりを歌う楽曲だという。
【Vaundyのコメント】
自由でいることの窮屈さや、共鳴を求めてしまう心の寂しさが描かれているこの映画ですが、必ずしも共感をしなくてもいい、できないのもいいのかもしれない、と僕は感じました。
生きるということは息を吸うということ。
少しでも長く君と同じ空気を吸っていたいのさ、というシンプルな想いをこの曲にこめています。
自分の中に溶けていくような音楽になるよう心がけたので、映画館で最後まで浸ってもらえたら嬉しいです。