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「私はロボットではありません」ワンオペで7時間トイレに行けず… 1日で退職した女性

2023年09月19日 06:20  キャリコネニュース

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ワンオペ勤務が大変なのは言うまでもないが、まったく初めての場所にひとりで置き去りにされて丸一日働けと言われたら、すぐに辞めたくもなるだろう。今年3月、住宅展示場の仕事を1日で辞めたという60代の女性は、

「7時間トイレに行くこともできませんでした。このままでは病気になってしまうと思い辞めました」

と当時の状況を語る。

週1日で3日間働くことになっていた派遣での単発の仕事だったが、1日目の勤務が終わると「帰宅する電車の中で、担当者に『辞めます』とメールしました」と即日退職したという。編集部では女性に詳しく話を聞いた。

「現地から一人での帰宅はまったく聞いていませんでした」

「住宅展示場といっても、実際は新築住宅の現地案内でした」と語る。

「資格や経験はありませんが、自宅を新築時にいくつかの建物を見たこともあり、お客様にアドバイスもできるかと思いました」

仕事の内容自体には問題がなかったが、いざ勤務当日になってみると想定外の過酷な職場だった。

「現地には不動産会社から車で送ってもらったのですが、都内のある駅から歩いて10分以上離れている場所に一人勤務でした。近くにコンビニもなく、7時間トイレに行くこともできずに大変な思いをしました」

休憩時の交代要員もなく、現地でひたすら待機することになったのだ。

現地に着くと、不動産会社の担当者が「お客様がいらしたらアンケートを渡して担当者に連絡を入れること、電気の消灯や雨戸の開閉をすること」などの簡単な説明して去っていった。

「3月ですが天候がよく日差しが強い中、パラソルもないままで家の外で来場者を待っていました。通りがかりの方から質問を受けたり、内覧をしたい方が二組いらしたので担当者への連絡を入れました。その他は、ご近所の方から『いくらくらいするの?』などの質問を受けていました」

来場者はそれほど多くなかったが、だからといって勝手に持ち場を離れるわけにも行かなかった。担当者は客対応のときだけ現地を訪れたが、それが終わると帰ってしまう。トイレ休憩を取るための交代が無いどころか、終了後には迎えにも来なかった。

「朝の集合場所は駅近くの店舗でしたが、現地から一人での帰宅はまったく聞いていませんでした。一人勤務もさることながら、駅の場所も判らない現地に置いてきぼりの過酷な仕事でした」

「働いてもらう人の立場を全く考えていませんでした」

雑な扱いに憤りを隠せない女性は、この日で辞めることを決めた。

「勤務終了後、帰宅中の電車内で担当者にメールを入れました。『トイレに行くこともできないため、病気になってしまうと困るので辞める』という内容を送りました」

思い切って送ったメールだったが、「特別返信は無かったように思います」と最後まで雑な対応は変わらなかったようだ。フォローは何もなく、「2日くらい後には募集がかかっていました」と企業側は淡々と人員補充をしていた。

しかし、その派遣会社は人を雇う体制が勤務当日になっても整っていない様子だったという。

「人を募集する際は、仕事内容をある程度は理解した上で募集をかけてほしいです。現地集合、現地解散自体は普通だとしても、本当の山奥だったらと思うとぞっとします。私はロボットではありません」

ほかにも、「仕事内容の説明も口頭のみで、働いてもらう人の立場を全く考えていませんでした」と不満を挙げればキリがないようで、早々に辞めたことを「良かったと思います」と、きっぱり言い切った。

※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H