求人票に書かれていない仕事を面接で求められることがあるようだ。応募者の中には騙されたと感じる人も少なくない。
「現職では総務部に所属しておりますが、入社前の話と違って経理の業務が割合の約半数を占めており、私は純粋に総務・労務関係の仕事を探しております」
と話す大阪府の30代後半の男性(事務・管理/年収300万円)。男性は「求職サイトから求人を探し、ようやく理想の総務・労務関連の職種の面接までたどり着くことができ」たというが……。(文:谷城ヤエ)
「話が平行線のままで一向に進まず。人の話聞いてんの?」と3回目ぐらいでムカッ
男性は面接で、退職を考えている理由について「純粋に総務・労務関連の仕事をしたいのに経理の仕事に邪魔をされて思うようにできない」と正直に伝えた。
加えて「経理職を希望しない理由もきっちりと丁寧に説明をした」が、職務経歴書をめくった面接官に上から目線で放たれた「君、簿記の資格持ってるんだし経理やらない?」の一言に「は……?……」と目を丸くしたようだ。
まさかの経理職を提案され、唖然とするも「私の伝え方もイマイチだったのかなと思い、その後何度も経理職は希望していない旨を何度も伝えた」そうだが、面接官からの返答は、
「将来的には経理部の管理も任せたいと思っているんだけど、辞められたら困るんだよね」
とのこと。
「話が平行線のままで一向に進まず。人の話聞いてんのかコイツ……?と3回目ぐらいでムカッとしました」
男性の思いが届くことはなく、「結局『経理やってくれないの?じゃあいらないわ、不合格』ということで面接は不合格」だったそう。
「もちろん私も求人に応募する前に、経理の業務が混ざっていないのかを入念にチェックしてから応募しています。しかし、経理の求人はあまりにも人気がなさ過ぎて誰も応募してこないので、総務や労務といった人気のある職種で経理の実務経験や簿記の資格を持っている人を釣り上げて、面接で求人票に書いていない経理の求人もセットで進めてくるという卑劣な手を使っていたんです。実質経理の面接だと分かっていたら最初から求人には応募しませんでした」
男性も手間をかけて探していただけに、がっかりしたのだろう。
「無駄になった有休を返して欲しいです!いくら経理が欲しいからといってもそこまでやるかと後から悲しくなってきました」
「こういった嘘の求人広告を出す」企業にはペナルティを科してほしいとやり場のない怒りを綴った。
※キャリコネニュースではアンケート「ムカついた面接」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6YW7APDF