9月17日、宮城県のスポーツランドSUGOで2023スーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』の決勝レースが開催され、GT300クラスは18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)がトップチェッカーを受けたが、レース後の正式結果(19時30分)で失格となり、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が優勝を飾っている。
夏の盛りを過ぎたものの、依然残暑が厳しいスポーツランドSUGO。唯一の東北大会となる今大会の予選では、96号車K-tunes RC F GT3の高木真一が最多記録に再び並ぶ14回目のポールポジションを獲得し、2番手にチームベストグリッドとなる20号車シェイドレーシング GR86 GT、3番手にこのSUGOを得意とする61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが続いた。
そのスタートは全車静かな出だしとなり、上位勢は予選順位どおりに1周目をクリア。そのなか、唯一ポジションを上げたのは6号車DOBOT Audi R8 LMSの片山義章となり、前戦覇者の18号車UPGARAGE NSX GT3をかわして5番手に浮上してくる。
10周目には中段勢で3ポジションアップを果たしていた2号車muta Racing GR86 GTの堤優威がスローダウンからのガレージイン。さらに。12周目には1コーナーで5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号と30号車apr GR86 GTが接触して5号車がスピンを喫する場面があり、静かなレースは徐々に荒れ模様へと転じていく。
さらに上位勢では、96号車新田守男と20号車清水英志郎のトップ争い、61号車と52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT、6号車の3番手争いが白熱。接近戦を繰り広げているトップの2台のペースが鈍り、61号車以下もそこに追いついて5台による首位争いに発展。まずは6号車片山が52号車をオーバーテイクして先制攻撃を仕掛ける。
しかし、レース後19時00分発表の正式結果で18号車が『最低地上高違反』で失格になり、勝利目前での逆転に泣いた52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTが繰り上がりで優勝を飾った。2位は20号車シェイドレーシング GR86 GT、3位は6号車DOBOT Audi R8 LMSという表彰台になっている。