静岡県のヴァンジ彫刻庭園美術館が閉館、「これ以上の運営継続困難」

　静岡県のヴァンジ彫刻庭園美術館／クレマチスガーデンが、9月30日をもって閉館することを発表した。

　ヴァンジ彫刻庭園美術館は、イタリアの現代具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの世界唯一の個人美術館として2002年4月に開館。1960年代から最近までのヴァンジの彫刻を常設コレクションとして展示するほか、四季折々のクレマチスの花が楽しめる庭園の中で様々な現代作家の企画展や文化的イベントなどを行う複合文化施設として活動してきた。同館は、2021年10月に静岡県に対し無償譲渡を含む支援の要請を行ったのち、2022年12月26日から長期休館に突入。その前後もクラウドファンディングや休館中の特別企画の開催など、美術館の存続に向けた取り組みを行ってきたものの、静岡県への支援要請の結論が出ず、これ以上の運営継続が困難となったことを閉館の理由としている。なお、同敷地内「クレマチスの丘」にあるベルナール・ビュフェ美術館と長泉町井上靖文学館は引き続き営業する。

◾️ヴァンジ彫刻庭園美術館／クレマチスガーデン
閉館日：2023年9月30日（土）
所在地：静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
公式サイト
公式サイトの更新および問い合わせ窓口の対応は9月29日にて終了、公式サイトは年内に閉鎖予定