岡田麿里監督のオリジナル劇場アニメ「アリスとテレスのまぼろし工場」の“ファイナル版”予告映像、入場者プレゼント情報が公開された。
【動画】ファイナル版予告映像では映画評論家、アニメ評論家らのコメントも掲出9月15日に公開される「アリスとテレスのまぼろし工場」。ファイナル版予告映像は、突然起こった製鉄所の爆発事故と空に広がるおびただしい数のひび割れに、主人公・正宗たちがとまどう様子から始まる。前半では正宗と、彼が気になる同級生・睦実、無邪気に飛び回る謎の少女・五実との出会いのシーンや、絶叫する正宗、吹き飛ばされる睦実、泣き顔の同級生などの姿が映し出される。
後半では「どこにだって行けるのに、気持ちだけどこにも行けない毎日を送っている」「この世界に正しいことなんてあるのだろうか」と、机にふさぎ込み鬱屈した気持ちを絞り出すような正宗の声や、「この異常な世界だって人はいくらでも変われる」という正宗の叔父・時宗の決意が込められた声が続き、クライマックスへとなだれ込んでいく。また予告映像には先行試写会の上映後に寄せられた、コルク代表・佐渡島庸平氏、アニメーション評論・批評家の土居伸彰氏、アニメ特撮研究家・氷川竜介氏らのコメントも収められた。
入場者プレゼントは、9月15日から6週連続で配布決定。第1週目の入場者プレゼントには、五実を描き下ろした「恋する狼少女『五実』ビジュアルカード」、第2週目の入場者プレゼントには、睦実を描き下ろした「恋する狼少女『睦実』ビジュアルカード」が用意された。なお2枚のビジュアルは並べると対となるようにデザインされている。第3週目以降の入場者プレゼントについては、続報を待とう。
「アリスとテレスのまぼろし工場」は、MAPPAが手がける初のオリジナル劇場アニメーション。製鉄所の爆発事故により時が止まってしまった町を舞台に、未来へともがく少年少女たちの物語が展開される。変化を禁じられた町で鬱屈した日々を過ごす中学3年生・正宗役を榎木淳弥、睦実役を上田麗奈、五実役を久野美咲が演じる。
■ “ファイナル版”予告映像掲出のコメント一覧
宇野維正(映画ジャーナリスト)
2023年最重要作品の一つだ。
佐渡島庸平(コルク代表)
自分を持て余している中学生たちの感情が、ファンタジーの中でリアルに切なく描かれている。
数土直志(ジャーナリスト)
この先、何十年も語り継がれることは間違いないだろう。
SYO(物書き)
つんざくほど狂おしく切実なリビドー。
土居伸彰(アニメーション評論・批評家)
とんでもなさすぎて、まだ震えが止まらない。
中川右介(作家、編集者)
新しい世界を提示している。
松崎健夫(映画評論家)
“抜け出そうとしても抜け出せない日常”に対して、わたしたちは共感する。
氷川竜介(アニメ特撮研究家)
懐かしくも新鮮な感覚。
■ 映画「アリスとテレスのまぼろし工場」
2023年9月15日(金)全国公開
□ スタッフ・キャスト
監督・脚本:岡田麿里
副監督:平松禎史
キャラクターデザイン:石井百合子
美術監督:東地和生
音楽:横山克
制作:MAPPA
配給:ワーナー・ブラザース映画、MAPPA
出演:榎木淳弥、上田麗奈、久野美咲、八代拓、畠中祐、小林大紀、齋藤彩夏、河瀬茉希、藤井ゆきよ、佐藤せつじ、林遣都、瀬戸康史
(c)新見伏製鐵保存会