学歴が必要か不要か、さまざまな議論があるが学歴があれば就職先も幅広く選べるなどのメリットがあることは確かだ。今回は国公立の大学(院)を卒業した人から寄せられたコメントに限定し、自身の学歴についてどう思うのか、回答を紹介したい。(文:林加奈)
千葉県の30代前半の男性(事務・管理/年収400万円)は、岡山大学を卒業している。男性は学歴は「必要」と考えている。その理由は
「学校卒業時点では、ほとんどの人がどれくらいできる人なのか、出身校ぐらいしか判断材料がないから。『この大学に入り、卒業できるだけの努力ができる人』と捉えてもらえる。また、私(四大卒)と弟(専門学校卒)で、それぞれ第二新卒と呼べる時期で異業種へ転職したが、四年制大学か否かで選べる仕事の幅がかなり違っていた」
と、専門卒の弟と比較した上で学歴の必要性を実感しているという。ただ、自身の学歴に多少の不満があるようで
「センター試験で満足のいく結果が出せなかったので、もし第一志望に受かっていたらと思うことはある。しかしながら進学した大学でも充実した学生生活は送れたので、その点は満足している。医学部は別として、国立は旧三商大や筑波、私立は早慶上智以上が高学歴だなと思う」
と本音を綴っている。
「学歴に対する価値観の異なる人とプライベートで関わることが少なくて気が楽」という旧帝大卒男性
京都大学の大学院を卒業した30代前半の男性(京都府/エンジニア/年収1000万円)も「必要」と答える。また、自身の周りにいる人も多くが高学歴だという。
「私も嫁も国立大学付属中高の出身。見合いでしたが初対面で意気投合。友人たちにも国公立か、私立でも関関同立に満たない学歴の者はおらず、理科系は男なら最低でも修士。学歴に対する価値観の異なる人とプライベートで関わることが少なくて気が楽です」
と綴る。学歴で見ると同レベルの人が集まってくるということだろう。なお、京都大学の大学院を卒業している男性でも「博士の学位がないこと」が不満だという。そして、高学歴だと思うレベルについては「男の理科系なら国公立大学、早慶関関同立の修士以上」と回答している。
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