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スーパーフォーミュラ・ライツ第15戦はチームの地元岡山で小出峻が3連勝。チャンピオン争いにも名乗り

2023年09月10日 19:00  AUTOSPORT web

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全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 小出峻(HFDP WITH TODA RACING)
 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会は9月10日、岡山県の岡山国際サーキットで第14戦の決勝レースが18周で行われ、ポールポジションからスタートした小出峻(HFDP WITH TODA RACING)がイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)との序盤の競り合いを制し、岡山大会で3連勝。チャンピオン争いにも急浮上した。

 9月10日朝の第14戦の決勝レースの後、さまざまな併催レースを挟んだ岡山国際サーキットだが、スーパーフォーミュラ・ライツ第15戦の決勝前に行われたTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 第5戦のプロフェッショナルシリーズの決勝レースで、5台ほどが絡む多重クラッシュが発生。赤旗中断となったことから、第15戦は当初予定から15分遅れとなる14時45分にフォーメーションラップが始まった。

 スタートでは、2番手からイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)が好発進を決めるも、ポールポジションの小出が首位をキープ。オオムラ・フラガ、野中と続いていく。オオムラ・フラガは1周目のヘアピンで小出のインをうかがうも、オーバーテイクには至らず。また2周目にはヘアピンでデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が野中をかわすなど序盤から激しい戦いが展開された。

 3周を過ぎる頃になるとレースは落ち付き始めてきたが、2番手のオオムラ・フラガからビダーレス、野中、5番手の平良、6番手のエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)、さらに最後尾からポジションを上げてきた木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)までが僅差の争いに。中盤以降は5台の争いに注目が集まった。

 首位の小出はこのレースでの3連勝に加え、チャンピオン争いに名乗りを上げるべくファステストラップを連続で更新するなどリードを広げていたが、16周目、リボルバーで3番手争いの集団の中にいた野中がコースアウト。グラベルストップを喫したことで、レースはセーフティカーランとなった。

 小出にとってはリードが失われる展開になるかとも思われたが、セーフティカーは18周を前に退去。セーフティカーラン終了とともにチェッカーを迎えることになり、小出が岡山大会で3連勝。76点までポイントを伸ばした小出が一気に平良(92点)と木村(82点)のチャンピオン争いに追いすがる存在となって最終大会のもてぎを迎えることになった。

 3戦連続の2位はオオムラ・フラガ、そしてビダーレスは3位でスーパーフォーミュラ・ライツでの初表彰台を獲得することになった。マスタークラスは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が岡山大会での2勝目を飾っている。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第15戦岡山 決勝結果
PosClassNoDriverCarEngineLapsGrid12小出峻HFDP WITH TODA RACINGスピースA41181252I.オオムラ・フラガFANATEC-GRAN TURISMO with B-MAXスピースA41182351D.ビダーレスB-MAX RACING 320スピースA4118441平良響モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DCトムスTAZ31185537E.トゥルーリモビリティ中京 TOM’S 320トムスTAZ31187650木村偉織HFDP WITH B-MAX RACINGスピースA411811736古谷悠河Deloitte. HTP TOM’S 320トムスTAZ311868M4今田信宏JMS RACING with B-MAXスピースA411889M30DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320スリーボンド東名TB14F31891053畑享志A-NeKT with B-MAX 320スピースA411710R35野中誠太PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DCトムスTAZ31143
天候:曇り 路面:ドライ
ファステストラップ:小出峻(HFDP WITH TODA RACING) 1'25.348 14/18
ペナルティ:No.53は、他車との接触行為により黒白旗を提示した。