たった一つの事がきっかけで友情が終わることもある。
2年ほど前、ある友人と絶縁したという神奈川県の30代後半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)が、「お酒が好きな友人同士3人」で集まったときのこと。
「飲み放題付きコースを頼んでいましたが時間を過ぎても友人1人が到着できず、『久々に集まるのだから集まるのを待ってから始めよう』ともう1人の友人が言って待つことにしました」
楽しい会になるはずが、一体何があったのだろうか。(文:谷城ヤエ)
「沢山買っちゃったー!可愛くない??」と服を見せびらかす友人
待つこと20分以上。遅刻した友人は席に着くなり、
「ごめんねー!可愛い服屋さん見つけたから沢山買っちゃったー!可愛くない??」
と買った服を袋から出して、見せびらかしたのだ。
「しばらく服を見せられてから飲み始めましたが、ずっと遅れてきた申し訳なさよりも、かわいい服を買えた喜びを全面に出してる友人に呆れて複雑な気持ちのまま飲み終えました」
女性が呆れるのも無理はないだろう。しかし彼女は友人であり、女性は「遅刻を許せるかどうか」と葛藤する。「私は許せるほうだ」と自負していたが……。
「ここまで申し訳ない気持ちがない相手だと許す気になれず、この件をきっかけに絶縁しました」
「もう少し『本当に待たせてごめん!』の一言でもあれば、こんなに嫌な気持ちで友達を失うことにならなかったのかもしれません。社会人になると友達ができにくいので、今後は慎重に自分の行動や言動を選択していこうと心に決めた事件でした」
今となっては友人を反面教師にしているようだ。親しき中にも礼儀ありという言葉があるように、近しい間柄こそ相手への気遣いを忘れてはならないだろう。