Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのボスであるリチャード・ミルナーは、今週7日(木)から始まるWRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』に向け、イギリスのチームがふたたび3台のラリー1カーを走らせることを歓迎した。
Mスポーツは今季、古巣復帰を果たし第2戦スウェーデンでチームにとって約1年ぶりとなる総合優勝をプレゼントしたオット・タナクと、若手のピエール-ルイ・ルーベを擁してシリーズを戦っているが、9月7~10日に行われるアクロポリス・ラリーでは地元ギリシャのプライベーター、ジョルダン・セルデリディスがシリーズに復帰。3台目のフォード・プーマ・ラリー1をドライブする予定だ。
「イベントに3台のクルマを出すのは、つねに良いことであり、アクロポリスのような複雑なラリーではなおさらだ」とWRC.comに語ったミルナー。
「ジョルダン(・セルデリディス)がふたたび私たちと一緒にラリーを戦うことをうれしく思っているし、彼が(母国ラリーで)自身の存在をしっかりと示すことができると確信している」
ミルナーは、約1カ月間WRCから遠ざかっていたチームがリフレッシュし、ふたたび走り出す準備ができていることを認めた。
「私たちのスタッフのほとんどは休暇を取ることができた。それはいいことだよ。皆しっかりと充電し、今年最後の4つのラリーに備える必要があったからね」
「我々はフォード・プーマ・ラリー1をふたたび表彰台のトップに返り咲かせるために、これまで忙しく取り組んできた。今シーズンはオット(・タナク)のスウェーデンでの優勝で最高のスタートを切ったが、シーズンの終わりまでにはさらなる勝利があると確信している」
「また、ピエール(-ルイ・ルーベ)もさらに力強いパフォーマンスを見せてくれるだろう」
「それに加えて、私たちはフィエスタ(・ラリー2)を駆るアドリアン・フルモーの速さには本当に感心させられた。今週のギリシャではトップカテゴリーでの戦いと同時に、WRC2のスリリリングな戦いも楽しみにしている」