9月3日、2023MotoGP第11戦カタルーニャGPの決勝レースがカタロニア・サーキットで行われたが、1周目にドゥカティ・レノボ・チームのエネア・バスティアニーニが1コーナーで転倒。2コーナーではフランセスコ・バニャイアが転倒を喫した際に後続のライダーに足を轢かれて病院に向かった。
曇り空のなかドライコンディションで開始された決勝レース。ポールポジションスタートのバニャイアがホールショットを奪うが、後方で5台が絡むクラッシュが発生した。
その後の2コーナーでは首位を走るバニャイアがコントロールを失いハイサイド転倒を喫した。直後にバニャイアは後ろを走るブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)に足を轢かれてビンダーも転倒。これによりレースは赤旗中断となった。
バニャイアの元には救急車が向かい、メディカルセンターに搬送された。1コーナーでブレーキングミスしてクラッシュしたバスティアニーニも怪我を負い、ピットに戻った後にメディアセンターに向かった。
再開されたレースはバニャイアとバスティアニーニは参加せず、その後ふたりはカタルーニャ総合病院に向かっている。
レントゲン検査とCTスキャンの結果、バニャイアは打撲のみの怪我であることが判明。骨折などは確認されなかった。
バニャイアはこのクラッシュについて「通常のハイサイドではなかったし、何が起こったのかを説明するのは難しい。とても奇妙なクラッシュだったが、幸いなことに僕は大きな怪我をすることはなかった。ウォームアップラップの時点で、すでにリヤグリップがあまりないことに気づいていた。今は来週のサンマリノGPで早くコースに戻れるよう全力を尽くすつもりだ」とコメントした。
一方、バスティアニーニは左足のくるぶしの骨折、左手の第二中手骨の複雑骨折が判明。イタリアに戻り手術を受ける予定だ。チームマネージャーのダビデ・タルドッツィはバスティアニーニが「サンマリノGPは欠場することになるだろう」とも語っている。