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ワークマンの防水シューズの実力を試してたら、ウェアもだいぶ良いと気付いた

2023年09月04日 06:01  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
銀座に新業態の店舗「Workman Colors」を開くなど、まだまだ勢いを感じさせるワークマン。同社の2023年秋冬コレクションが開催されたので、幾つか気になる商品を紹介したいと思います。


○防水シューズの記事が大人気



既に店舗で販売を開始している製品ですが、「防水シューズハイバウンスレイン」(2,900円)をまずはピックアップします。



本製品、リリース情報を簡単に記事で紹介したところ、めちゃくちゃ読者からの反響があったのです!


同社の製品は注目されやすいですが、いうてもシューズ。何がそんなに刺さったのでしょう。値段? 機能? 担当者の方に、まずは特徴と機能について尋ねてみました。


「本シューズは弊社の出しているハイバウンスの新シリーズで、高反発の独自素材『BounceTECH(バウンステック)』による前へ進む推進力に、防水機能を加えたモデルです。弊社のレインウェアで使う『INAREM(イナレム)』素材の透湿防水シートをアッパーの中に入れることで防水機能を持たせています。また表面は撥水加工も施しています」


この結果、接地面から5cmの高さまでの防水性を担保。雨の日から急な天候不順でもストレスなくランニングやスポーツを楽しめるのが特長だと説明してくれました。



どうやら本当はもっと高さを言えるのですが、シュータンの隙間など防水できない部分もあるので公式には5cmとしているようですよ! でも5cmって実際はどんなものでしょう。読者も抱くかもしれない、素朴な疑問を会場のちょっとした実証実験で解消してみました。



すなわち、テスト用のシューズを履いて検証用のプールへ足を突っ込む。いいですね、この論より証拠を地で行くストロングスタイル笑。


最初は恐る恐るの筆者ですが、担当者の方より「もっとジャブジャブつけて大丈夫です」と太鼓判を押すのでざぶんと一息。


まったく水の侵入を感じません。これならランニング中の急な雨でもシューズが濡れることを気にせず走り続けることができそうです。この機能、どの程度まで維持できるのでしょう。


「このシューズは高撥水に位置付けし、10回程度の洗濯なら機能性は損なわれないでしょう。あとは使い方にもよるのですが、弊社基準ですと足首を45度に屈曲させる状態を走る時の試算として、その状態をカウントして20万回としています」



値段も踏まえると、これだけ使えるなら十分というところでしょうか。ちなみに履くときに気付きましたが、このシューズは履き口に伸縮性のある素材を使っているので足の出し入れが楽という特長もあります。


でもランニングシューズでしょ? 安定しないのでは? と思う人もいるでしょう。筆者もそうでした。



この疑問も、「足首のあたる履き口は柔らかくても、かかとはクッションで固定され足が中で動きにくい仕様としています」という回答で一発解消。


ランニングでパフォーマンスを追求し、軽さを求める人はいます。そういう人には向いていませんが、クッション性を重視するなら選択肢に入ってきそうです。それが雨天などであれば、よりベターでしょう。



反射プリントもゴム素材で伸縮性を持たせているので、剥がれも気になりません。日が差さない雨天や曇天時に、よりパフォーマンスを発揮してくれるのでしょう。値段も安いですが、やはりワークマンらしい機能性が読者にも響いた気がしました。

○雨の日のランニング用にウェアを探す

雨用のシューズを見たので、次はウェアですね。会場にはさまざまな高機能ウェアが並んでいましたが、ランニング軸なら「BOUNDY(バウンディ)」シリーズのジャケットが良さげです。糸を使わず超音波溶着した新縫製が特徴だそうですが、詳しく担当者の方に聞いてみましょう。


「一般的には、糸で生地を縫って上からテープを貼って防水加工する処理が多いでしょう。でも本製品は生地を超音波溶接で圧着しています。糸は伸びませんから、動いた時に引っ張ると突っ張ります。それを解消することで動きやすさ、ごわつかないストレスのない着心地を実現しています」


そしてもう一つの特徴がリバーシブル仕様であること。引っ張ってもテープが取れない利点を活用したと説明します。



「収容力を高める6ケ所のポケットの面で着用してもらい、雨が降ってきたら裏返して使ってもらえればポケットのスマホや財布などが濡れません」


表・裏面とも撥水加工され耐水圧10,000mm、透湿度5,000g/㎡/24hというスペックでランニングなどのスポーツシーンからアウトドアでも活躍しそうですね。ストレッチも効いていて、羽織ってみると滑らかな着用感が印象に残りました。



細かい点では、フード部分に「つば」が付いていてフェイス周りを雨から防いだり、フロントのポケットはベンチレーション機能が付いたり、手首や左右の腰部分をスナップボタンで調節できたりするなども地味に使えそうです。


「AEGIS BOUNDY レインジャケット」(3,900円)、「AEGIS BOUNDY レインパンツ」(2,900円)が用意されているので、先ほどのシューズと合わせれば雨天のランニングも少しは苦にならないかも?

○機能性の高い普段着もいい



最後にもう一つだけ紹介したいのが、「Bazz Heat」というシリーズ。なんだか某ニュースメディアに似た響き(笑)ですが、これは普段着で使えるアウターです。



生地の中に「蓄熱機能中わた」が内蔵され、マシュマロのような柔らかさが特徴。商品名も「BAZZ HEAT STRETCH マシュマロレインフーディ」(3,900円)と、ままやんけ!と心の中でツッコミつつ、その機能性を説明してもらいました。


「わたを内蔵する場合は前面に入れるのが通常ですが、本製品は特殊な製法でわた自体にレーザーでスリット(切り込み)を入れ、突っ張ることによる動きにくさを改善しています」


この製法により、柔らかさ、軽さを実現していると言います。名前負けしない機能性を備えているようですが、どうしてこんな製品が誕生したのでしょう。



「レインウェアと聞くと、ごつごつしている、重いというのが一般的なイメージです。ワークマンの場合、機能性を高めた製品は他に幾つも出しています。そこで機能を追求する製品と異なるスタイルで何か作ろうということで誕生しました」



なお名前の由来は製品の特徴である温かさを「バズらせる」という思いを込めているそうですよ!



デザインはいたってベーシックで、定番のカラーがラインアップされているので日常使いにいい感じです。


ということでランニングシューズを探していたら、いつの間にか普段着のアイテムを見ていたという結末でした。(金井唯)