今回発売するのは「Galaxy Z Flip5」と「Galaxy Z Fold5」の2機種。両モデルは、22年に発売された「Galaxy Z Flip4」「Galaxy Z Fold4」の後継機。閉じるとコンパクト、開くと大画面というコンセプトは基本的に踏襲しています。
ヒンジを大きく改善。わずかなすき間もフラットに2機種ともに、ディスプレイを折りたたむ際に支えとなるヒンジ(蝶つがい)を大きく改善しています。
[caption id="attachment_218606" align="aligncenter" width="800"] 9月1日に発売されるサムスン電子のGalaxy Z Flip5(左)とGalaxy Z Fold5(右)[/caption] これによって、閉じたときに画面と画面の間にできるすき間がほぼなくなり、わずかなすき間もフラットになりました。
Galaxy Z Flip4、Galaxy Z Fold4までは、ヒンジ側に近づけば近づくほどすき間が大きくなり、均等に折り曲げることができませんでした。そのため、ヒンジ部に近くなるほど厚みが増しています。
これを解決したGalaxy Z Flip5、Galaxy Z Fold5では、そのぶん、大幅に薄型化しています。
たとえば、縦折りタイプのGalaxy Z Flip5は、折りたたんだときの厚みが前モデルの17.1mmから15.1mmへと2mmの薄型化に成功。2mmと聞くと、わずかな改良にも思えますが、その比率は1割以上になり、手に取ったときに違いはすぐに分かります。
より大きく薄型化できているのがGalaxy Z Fold5。こちらは前モデルの15.8mmから13.4mmへと、2.4mmも薄型化しています。
ヒンジ部分が、いかに折りたたみスマホをスリムにするうえで、ボトルネックになっていたかがよく分かります。
新開発の部品「フレックスヒンジ」の凄さとは[caption id="attachment_218607" align="aligncenter" width="800"] Galaxy Z Fold5の底面。前モデルまであったヒンジ部のすき間がほぼなくなり、並行に折りたためていることが分かる[/caption] このピタッと折りたたむ仕様は、「フレックスヒンジ」と呼ばれる新開発の部品によって実現しています。
[caption id="attachment_218610" align="aligncenter" width="800"] Galaxy Z Flip5は、折りたたんだときのカバーディスプレイが3.4インチまで拡大した[/caption] 開閉できるのが特徴の折りたたみ型スマホを閉じたまま使えるというのは、逆説的にも聞こえますが、Galaxy Z Flip5であれば、あえて本体を開く回数は減ってしまいそうです。ブラウジングや動画視聴など、本当に必要なときだけ本体を開けばいいからです。