2023年08月30日 12:01 弁護士ドットコム
故ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、元ジャニーズJr.の石丸志門さんと大島幸広さんが8月30日、立憲民主党が国会内で開いたヒアリングに参加した。法務省や警察庁、こども家庭庁などの担当者らも同席した。
【関連記事:「16歳の私が、性欲の対象にされるなんて」 高校時代の性被害、断れなかった理由】
このヒアリングに先立って、ジャニーズ事務所の再発防止特別チームは8月29日、喜多川氏の性加害を事実認定し、藤島ジュリー景子社長の辞任を提言していた。
「ジャニーズ性加害問題当事者の会」副代表の石丸志門さんは、再発防止特別チームの調査報告書について、「『当事者の会』が求めていた事実認定、謝罪、救済については言及されたが、国の関与については提言されていなかった」と話した。
そのうえで「国とジャニーズ事務所と我々『当事者の会』の3者が三位一体となって被害者救済に当たらねば、真の被害者救済は達成できないのではないか。3者が力を合わせて被害者救済案を策定することを望む。そこに国の介入も求めたい」と訴えた。
提言された藤島ジュリー社長の辞任について、大島さんは「まず退陣せずにしっかり責任をとっていただきたい。直接会話をしていただきたい」と要望。「名前と顔を出して命を削りながらこの場に来ています。長引くほど私たちの精神的ダメージも大きいので、早急に被害者を救済していただきたい」と求めた。