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弁護士に聞く「不倫がバレる」きっかけ7選、意外に「自分からバラす」人が多い理由は?

2023年08月30日 08:31  弁護士ドットコム

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​​夫婦円満な生活を送るためにも、できれば事前にトラブルの芽は摘んでおきたいものです。そこで、年間100件以上離婚・男女問題の相談を受けている中村剛弁護士による「弁護士が教える!幸せな結婚&離婚」をお届けします。


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連載の第28回は「弁護士が見た不倫がバレるきっかけ」です。これまで数多くの不貞行為の案件に携わってきた中村弁護士によると、不貞行為が発覚する例はさまざまです。その中でも、発覚のきっかけとして多いものや、意外な発覚のきっかけについて、解説してもらいました。



●1位 連絡ツールからバレる

やはり、不倫発覚のきっかけとして多いのは、LINE、メールなどの連絡ツールからです。



最近は、LINEやメール、SMSだけでなく、メッセンジャーやX(旧Twitter)などのDMのやりとり、TeamsやChatwork、Slackなどの主にビジネスで用いるコミュニケーションツールなど、さまざまな連絡ツールがあります。



よくあるのは、スマートフォンを配偶者などに見られて、発覚するケースです。ただ、だからといって、突然、スマートフォンを肌身離さずに持ち歩くようになると、それはそれでかえって怪しまれる結果になります。



また、不倫相手に送るはずのメッセージを、誤って自分の配偶者に送ってしまったことから、不貞行為が発覚したケースもありました。飲酒などをしていると、注意力が散漫になりますので、このようなことも起こりえます。



さらに、特にダブル不倫のケースだと、たとえば、自分はLINEなどでメッセージを送った直後に、毎回メッセージを削除していたものの、相手がそこまでこまめにやっていなかった場合が問題になります。



まず、相手の配偶者に不倫がバレて、自宅に通知書を送られることで、自分の配偶者にも発覚してしまう、というケースもあります。そのため、ダブル不倫の場合は、自分だけが気を付けてもどうしようもなく、その分リスクは高まることになります。



スマートフォンを使って連絡を取り合うのは、手軽で頻繁にやりとりができるのでいいのですが、逆に言えばスマートフォンを見られたら、すべて相手に発覚されやすいということでもあります。



●2位 不貞相手からバラされる

次に、不倫相手からバラされてしまうということもあります。これは、不倫相手としても、自分から相手の配偶者に話せば、自分が慰謝料請求を受ける立場になりますが、それでもあえて話してしまうことがあります。



たとえば、「離婚して一緒になろう」と前々から話をされていたが、一向に離婚する気配がないケースや、元々は一緒になるつもりはなく、単なる遊び相手のつもりだったけど、いつの間にか本気になってしまって、自分に不利とわかりながら、相手が配偶者と過ごしていることに耐えられなくなり、相手の配偶者に話をしてしまうということもあります(なお、その後、配偶者と不倫相手が変に意気投合してしまい、2人で不倫した配偶者を責める、なんてこともあります)。



不倫相手を完全にコントロールすることはできません。自分にとっては都合のいいはずの相手だったのに、突然自分に牙をむき始めたり、不合理な行動をとることもありますので、そのリスクは常に伴うと意識しておいてください。



なお、不倫相手とトラブルになってしまった場合で、不倫相手が自分の配偶者と知り合いだったり、コンタクトを取る手段があったり(住所を知られている、配偶者の勤務先を知られているなど)すると、不倫相手から配偶者にバラされる可能性があります。それを過度に恐れるあまり、次々と不倫相手から無理な要求をのまされてしまうことがあります。



その後に、自分の配偶者に不貞行為が発覚してしまうと、余計に傷を広げてしまうことになりますので、トラブルになった場合は、早めに弁護士に相談するようにしましょう。



●3位 自分からバラす

また、意外に多いのは、「自分からバラしてしまう」ということです。



自分からバラしてしまうなんてことがあるのか、と思われるかもしれませんが、たとえば、自分が不倫行為をしている負い目に耐えられなくて配偶者に打ち明けた、不倫相手と何らかのトラブル(妊娠が発覚した、喧嘩して暴力沙汰になった、一方が自殺未遂をしたなど)になり、耐えられなくなって配偶者に打ち明けた、夫婦喧嘩をしていて相手方に対する不満をぶつける過程で勢いで言ってしまった、などの場合があります。



これが意外に多く、隠し事を隠し続けるというのは、簡単なようで難しいことだと感じています。



●SNSからバレる

ここからは順不同で紹介します。



X(旧Twitter)やFacebook、InstagramなどのSNSからバレてしまうケースもあります。



いわゆる「鍵アカウント」にしていたり、公開を友人限定にしたうえで、不用意に自らの不貞行為について発信してしまい、それが何かしらの形で配偶者に伝わってしまうこともあります。また、不倫相手が、SNSで自分と一緒にいた場所についてアップしてしまい、それがきっかけになって配偶者にバレてしまうということもあります。



SNSは、承認欲求を満たすためのツールですから、不用意にこういうことをやってしまいがちです。投稿する際は、公開範囲を限定していたとしても、十分注意するようにしましょう。



●検索履歴からバレる

また、特に風俗に行っていたり、出会い系サイト、マッチングアプリなどを使用している場合、検索履歴から発覚することもあります。こちらについては、スマートフォンや、夫婦共通で使用しているパソコンなどから検索履歴を見られ、それにより、不貞行為が発覚するケースがあります。



●アナログなものからバレる

SNSや検索履歴などから不貞行為がバレる一方で、意外にアナログなものから発覚することもあります。一時期話題になった広末涼子さんの不倫のように、手紙などから発覚することもありますし、日記などをまめにつけていて、それが配偶者に見られてしまうこともあります。



また、知らない間に、自分の財布やカバンなどに不倫相手からのメッセージが書かれたメモが入れられていて、それが配偶者に見つかってしまった、ということもありました。



デジタルツールと異なり、手紙や日記などは公開される危険性は高くないと思って、ありのままを記載してしまう人もいますが、それを不用意に残しておくと、不貞行為が発覚してしまうことがありますので、ご注意ください。



●共通の友人からバラされる

さらに、夫婦で共通の友人がいて、その友人が不貞行為について知っていたりすると、その友人から配偶者に知らされてしまうこともあります。



夫婦共通の友人に対して、自らの武勇伝を得意げに披露したり、悩みとして相談してしまうと、その友人が罪悪感から黙っていることができず、配偶者に話してしまうケースもありますので、自らの不貞行為について話をする相手はきちんと選びましょう。



いかがでしたでしょうか。その他にも、さまざまなきっかけがありますが、不貞行為が発覚する一例として、以上のような出来事があります。



不貞行為をおこなう場合、最後まで隠し通すことができるのは、相当ハードルが高いと思います。不倫相手から発覚するケースも結構あるため、自分がいくら気を付けていても限界がありますので、その点はよくよく覚悟しておきましょう。



(中村剛弁護士の連載コラム「弁護士が教える!幸せな結婚&離婚」。この連載では、結婚を控えている人や離婚を考えている人に、揉めないための対策や知っておいて損はない知識をお届けします。)




【取材協力弁護士】
中村 剛(なかむら・たけし)弁護士
立教大学卒、慶應義塾大学法科大学院修了。テレビ番組の選曲・効果の仕事を経て、弁護士へ。「クライアントに勇気を与える事務所」を事務所理念とする。依頼者にとことん向き合い、納得のいく解決を目指して日々奮闘中。
事務所名:中村総合法律事務所
事務所URL:https://rikon.naka-lo.com/