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自称「宇都宮市公認」の萌えキャラ、一転して「非公式」に…市「ご理解いただけた」

2023年08月29日 14:51  弁護士ドットコム

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女子高生の萌えキャラクターのSNSアカウントが、宇都宮市の公認であるかのような運営をしていた問題で、アカウント名が「非公式」に変更された。


【関連記事:宇都宮市の「萌えキャラ」アカウントめぐり対立、市「公認ではない」運営側「協力関係にあったと認識」】



アカウント運営者は当初、市と協力関係にあったとしていたが、市は8月29日、弁護士ドットコムニュースの取材に対して「協力関係にあったという記録は一切ない」とコメントした。



問題となっていたのは、「蒼空はるか 宇都宮市産業PRキャラクター」(@aozoraharuka920 )というアカウント(現在は「蒼空はるか 栃木県宇都宮市ご当地PRキャラクター(非公式)」)。



当初、「蒼空はるか」のアカウントから投稿されたイラストには、「協力 宇都宮市総合政策部広報広聴課」「当該コンテンツは宇都宮市の許諾を得た上で民間有志によって非営利運営されています」などと記載されていたが、宇都宮市の申し入れを受けて、これらも削除されている。



●宇都宮市「全面的に理解していただいた」

この問題は、市民から宇都宮市に「市が『蒼空はるか』に協力しているのは本当か」という問い合わせがあったことから発覚した。



宇都宮市は、「蒼空はるか」のアカウントについて、ホームページやSNSで「宇都宮市の公式アカウントではございません。また、当該アカウントに掲載されているキャラクター、イラスト、コンテンツ等全ての情報発信に関しましても本市の協力の事実はございません」と否定したうえで、次の4点をアカウント運営者に求めていた。



・宇都宮市公認でないことを表記していただきたい。・宇都宮市公認と誤解を生じさせる記事を取り下げていただきたい。・キャプションの削除、あるいは画像の取り下げをしていただきたい。・宇都宮市公認と誤解を生じさせる表記である「宇都宮市産業PRキャラクター」の記載を変更していただきたい。



これらの要望はすべて受け入れられ、当該の記事や画像は削除されている。「蒼空はるか」のアカウントから公式のアナウンスはないが、市広報公聴課の担当者によると、アカウント運営者とは、電話で市の立場を説明して、「全面的にご理解いただいた」という。



●宇都宮市「協力関係にあったという記録は一切ない」

市から「公式ではない」という見解が出された際、「蒼空はるか」を手がけるデザイン事務所「アトリエ空のカケラ」代表というアカウントは、「わたしくとしましては、間違いなく、宇都宮市に協力して頂いたとの確信・事実がございます」と投稿していた。



その後、同アカウントは「宇都宮市とは話し合いで和解しました」と発言している。







市広報広聴課の担当者に、アカウント運営者が宇都宮市の公認であると誤解するようなことがあったのか確認したところ、「ご本人はそう(協力関係にあったということ)おっしゃっているのですが、市には公式に協力関係を結んだという記録は一切ございません」と話している。



弁護士ドットコムニュースは8月25日、どのような経緯があったのかなど、アカウント運営者に取材を申し込んだが、これまでに回答はない(2023年8月29日現在)。



追記:見出しと本文の一部に誤記がありましたので、修正しています(2023年8月29日22:15)